自民党安倍派の政治資金パーティー問題をめぐり、長崎3区選出の谷川弥一衆院議員も4000万円超のキックバックを受け取っていた疑いが浮上している。
12月10日、谷川氏は長崎市内で報道陣の取材に応じ、用意していた原稿を読み上げた。
「清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査・確認して適切に対応してまいりたい」
以下、その後の記者とのやり取りだ。
――キックバックはあった?
「いまコメントしただけです。僕がいま言えることは」
――(パーティー券の)販売ノルマは?
「だからいま言ったとおりって言っているでしょ。いま言ったとおり」
――収支報告書の訂正は?
「だからいま言ったとおり。いま言ったとおり以外はコメントありません」
――会派の中でそのようなことが?
「まあいい。そのとおり。なにを言ってもそのとおりってことです。頭悪いね、言っているじゃないの。質問してもこれ以上、今日言いませんと言っているじゃない。わからない?」
谷川氏は具体的返答はまったくせず、「いいですか?」と言い残し、取材対応を切り上げた。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、12月11日、事務所の「X」(旧Twitter)にこの一問一答を報じたニュース記事を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。
《「頭悪いね」。裏金疑惑について真実を話せと繰り返し問えばこう言われる。馬鹿にされているのは記者ではなく、国民である。そして、こんな腐敗議員を選んでいるのもまた国民である。全ては跳ね返ってくる。ここまで馬鹿にされてもまだ自民党を支持するとしたらよほどである。》
谷川氏は過去にも記者に「逆ギレ」したことがある。
2016年11月30日の衆院内閣委員会。カジノを含めたIR法案について質問に立った谷川氏は、約38分の持ち時間で30分ほど経過すると、般若心経を唱えだした。この行為に、ネット上では「議員をやめるべきだ」などと批判が噴出。
12月13日、谷川氏に般若心経を読経した理由について取材におよんだ記者に対し、「何が悪いんですか」と逆質問したうえで、「(議事録を)読んで理解してから来いよ。(主張は)全体を読めばわかる。(時間稼ぎとは)全然違う」と持論を展開。批判について「どうぞご自由に。民主主義の世の中だから。私は自信がある」と述べたことを毎日新聞が報じている。
4000万円超のキックバックを受け取っていた疑いが報じられながら、具体的な返答はせず、記者に「頭悪いね」と言い放った谷川氏に対して、SNSでは批判的な声が殺到している。
《え?谷川弥一?やばくない?逆ギレ???え?記者に向かって頭悪いね?え??こんな政治家がいるなんて…日本終わってる》
《記者に対して「頭悪いね」って言っちゃうような人としてまともとは思えないやつが議員なんてマジで勘弁してほしい(言えることがないなら黙ってればいいだけの話)》
《裏金疑惑で相当な危機的状況にありながら記者に対して「頭悪いね」と言っちゃう谷川弥一議員…その発言が自らの首を絞める事がわからんようでは貴方の方がよっぽど頭悪いんじゃないか?普段から偉そぶって上から目線だからそんな事言えるんだろうな》
谷川氏と記者とのやり取りは、ニュース番組で多く取り上げられた。危機に瀕する安倍派をさらに窮地に陥れるようなやり取りをしたうえ、その影響に想像が及ばないようでは、「貴方の方がよっぽど頭悪い」と指摘されても仕方があるまい。
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自民党も終わりでしょうか。
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