1974~75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗った男=29日死亡=が、武装戦線が起こした一連の事件について警視庁公安部の事情聴取に「後悔している」と供述していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。
男は支援者の有無を問われ「一人でいた」と供述したというが、公安部は身元確認を進め、容疑者本人であれば供述通り支援者がいなかったか逃亡生活の実態を調べる。
桐島容疑者は、75年4月19日に東京・銀座の韓国産業経済研究所入り口ドア付近を手製の時限爆弾で爆破した疑いで同5月に指名手配された。
公安部は、桐島容疑者が指名手配容疑の事件以外にも複数の事件に関与したとみている。男が入院しているとの情報を得た今月25日以降、入院先の神奈川県鎌倉市の病院で事情聴取。身元確認には少なくとも数日かかる見込み。本人と確認できれば、容疑者死亡で書類送検する方針。
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若気の至りで事件も、偽名での逃亡生活は後悔しかなかったでしょう。