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DeNAからポスティングシステムを行使してメジャー移籍を目指していた今永昇太投手(30)が、カブスと正式契約したことが9日(日本時間10日)、分かった。カブス関係者によると、すでにメディカルチェックも行ったという。MLB公式サイトによると、年俸は平均1500万ドル(約22億円)の複数年契約になるという。 今永を巡っては、12月上旬のウィンターミーティングの段階で10球団以上が興味を示し、争奪戦が繰り広げられた。ジャイアンツ、エンゼルス、レッドソックスなども最後まで争奪戦に加わっていたとみられるが、交渉期限が米東部時間11日午後5時(同12日午前7時)に迫る中で、カブス入りを決断した。 カブスは鈴木誠也外野手(29)も所属。カブスはこれまで福留孝介外野手、田口壮外野手、藤川球児投手、高橋尚成投手、和田毅投手、川崎宗則外野手、上原浩治投手、ダルビッシュ有投手が所属しており、球団史上10人目の日本人選手になる。さらに、DeNAで同僚だった救援左腕のエスコバーや前阪神のブルワーもマイナー契約で加入。日本にゆかりのある選手も多い球団だ。 今永は昨年11月13日に横浜スタジアム内で会見を開き、ポスティングシステムでのメジャー挑戦の意思を表明。球団からの容認ももらい「自分をまずは変えたい。自分の生き方を変えるには今しかない。このままの生き方だと、なんか自分にうそをついている感じがした」とメジャー挑戦への思いを口にし、チーム選びの基準については「これからもっともっと、自分のポテンシャルを信じて、可能性が無限大に広がる、そういったチームが一番最適」と話していた。1876年創設の伝統球団で、新たな道を歩むことになる。 福岡・北筑高、駒大を経て15年ドラフト1位でDeNA入りした今永。150キロを超える力強い直球に、スライダー、チェンジアップなどの変化球も切れ味が鋭く、1年目の16年から先発ローテに定着して8勝を挙げた。2年目に初の2ケタ勝利となる11勝を挙げると、19年は自己最多13勝。20年には左肩手術を受けたが22年に11勝で復活し、今季は7勝4敗、防御率2・80で174三振を奪い、最多奪三振のタイトルを手にした。 国際舞台でも無類の強さを見せてきた左腕。19年プレミア12では2試合に先発して9イニングを投げて失点はわずかに1で、12三振を奪うエース格の働きを見せてチームを優勝に導いた。23年3月のWBCでも決勝・米国戦の先発を託されるなど信頼度は高く、3大会ぶり3度目の優勝に貢献した。 ◆今永 昇太(いまなが・しょうた)1993年9月1日、北九州市生まれ。30歳。北筑高では甲子園出場なし。駒大ではリーグ戦通算18勝を挙げ、15年ドラフト1位でDeNA入団。17年アジアチャンピオンシップ、19年プレミア12、23年WBCで日本代表。20年10月に左肩をクリーニング手術。178センチ、86キロ。左投左打。23年年俸1億4000万円。通算165試合に登板し64勝50敗、防御率3・18。独身。 ◆シカゴ・カブス 1876年創設。本拠地リグレーフィールドは1914年にフェデラル・リーグのシカゴ・ホエールズの本拠として完成。カブスは1916年から使用していた。「野球は太陽の下でやるべき」とのオーナーの意見で夜間照明設置は1988年でメジャーで最も遅かった。日本人ではダルビッシュ有や鈴木誠也など過去9人が在籍した。2016年に108年ぶり3度目の世界一。昨季は3年ぶりに勝ち越しとなる83勝79敗もナ・リーグ中地区2位で惜しくもポストシーズン進出を逃した。指揮官はブルワーズの名将だったクレイグ・カウンセル監督が5年契約を結んだ。
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緩急で玄人好みの投球が楽しみです。
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