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自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官(衆院千葉3区)らの立件を見送った。松野氏が地盤とする市原市、千葉市緑区の有権者からは立件見送りは「あり得ない」と怒りの声が上がり「自民党には投票しない」と不信感も広がった。松野氏側は1千万円超の還流を受けたとされ、政権の中枢を担った松野氏に説明責任を果たすよう求める人も多かった。 「(立件見送りは)あり得ない」と語気を強めたのは、同区に住む板前の70代男性。「知らないわけがない。組織ぐるみで汚いことをしてしらばっくれて、会計責任者に押しつけるのは自分勝手」と憤り「このままだと日本は良くならないよ」と嘆いた。 子どもが同じ幼稚園で松野氏と交流があった50代の女性会社員=同区=は「お願いされて投票した身としてはちょっとがっかり」とため息を漏らし「疑惑が出ても説明しないなら、二度と立候補できないとか罰則を作るべきだと思う」と求めた。 約15年前に松野氏に松下政経塾を案内してもらったという同区の80代女性は「松野さん自身はそんなに悪い人ではないと思うけど、いけないことをしてしまった」と指摘。「松野さんだけじゃなくて、党全体の話。党でしっかり説明するべきでは」。20代の男性=同区=も「(裏金事件の)全体像がまだつかめていないので、もう少し何か説明してほしい。誰もが思っていると思う」と訴えた。 市原市桜台の無職、安孫子正博さん(80)は「(立件見送りは)不満。なぜなのか。ごまかしがまかり通るようになってしまう。もう自民党には投票しない」と憤慨した。同地区のパート、田部井順子さん(72)は「地元から官房長官になった時は期待したが、今はがっかり。不信任決議の際の国会で見せた笑顔からして、金に汚いイメージが定着してしまった。もう期待しない」と話した。
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有権者の信頼を失えば、政治家も終わりでしょう。事実を明らかにした東京地検特捜部の功績でしょう。
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