能登半島地震で被災した石川県内では、倒壊し、住民が避難している住宅から物が盗まれる被害が相次いでいる。
戸が閉まらず窓ガラスも割れたままの家屋が多く、住民からは「気を付けたいがどうしようもない」と心配の声が漏れる。警察はパトロールなどを実施し、警戒を強めている。
珠洲市内の避難所にいる60代男性は、県外に避難した人に頼まれて家の様子を見に行くと、照明がついたままで室内からテレビかラジオの音が聞こえたという。男性は「頼まれたけど、『誰かいるのかな』と不審に思いつつ引き返した。別の日にもう一度行ってみたらテレビとラジオがなくなっていた」と話す。
同じ避難所に身を寄せる別の男性は「家に残してきた家財道具や大事な物などは気がかりだが、家が崩れるのが怖くて取りに入れるような状況じゃない」と首を横に振る。「避難所にいるのは高齢者で、自主的に見回りをするのも難しい」と語った。
別の避難所に身を寄せる60代男性は、地震発生から3日目に窃盗被害に遭った。「避難所の炊き出しに使うために、日本酒を何本か玄関に置いていたらなくなっていた」と憤る。
警察庁によると、13日までに、災害に便乗したとみられる空き巣や避難所での置き引きなどの被害が県内で21件発生した。
悪徳商法が疑われる事案も起きている。県によると、9日時点で、住民が屋根の修理やブルーシートの設置などを巡り高額な代金を請求されたケースが9件あった。国民生活センターによると、「能登半島地震の義援金を集めている」といった不審な電話の相談も全国から寄せられているとし、注意を呼び掛けている。
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パトロールと検問の強化でしょうか。
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