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巨人が、ジャイアンツを退団した筒香嘉智内野手(32)を獲得することが7日、決定的になった。すでに水面下で条件面を提示しており今後、交渉を詰めて正式決定する。レイズ、ドジャース、独立リーグなど米11球団を渡り歩いた強打者はこの日までに国内復帰を決断し、近日中に帰国予定。交渉をすでに終えた古巣・DeNA復帰には至らない方向で、「巨人・筒香」誕生は秒読み段階となった。 巨人にとって「左の強打者」は待望久しい補強ポイント。通算406本塁打の阿部監督が19年に現役を引退して以降、育成と補強に注力してきたが課題のままとなっている。球団はここ3年間、筒香の動向を注視してきた。 7日のDeNA戦後、阿部監督は筒香について「選手としては実績十分。人間性も素晴らしい。調査はしていただいているみたいだから」と語った。球団は調査だけではなく、今年に入って水面下で交渉を行い、既に条件面の提示を行っている。筒香は渡米5年目の今季、マイナー契約でジャイアンツの招待選手としてメジャーキャンプに参加も、3月13日にマイナー降格。同21日に退団した際は米球界のオファーを待ち、その間、巨人は本人の意向を尊重して静観を続けてきた。 一方で、代理人を務めるワッサーマン事務所のジョエル・ウルフ氏が、プロ野球開幕前の3月に来日。複数のNPB球団と接触した。古巣のDeNAは、日本球界に戻る時は復帰してもらいたい意向を伝えるなど誠意を示してきたが、交渉はすでに終わり、復帰には至らない方向となった。 巨人は今季、目玉としてメジャー通算178本塁打の左の大砲オドーアを獲得。だが、開幕直前に2軍降格を拒否し退団した。ベテランの梶谷は左膝の違和感でリハビリ中。4番・岡本和、5番・坂本はいずれも右打者で、4年ぶりV奪還を掲げる中で、左の強打者補強は喫緊の課題だった。 一、三塁はその岡本和、坂本で固定されていて、獲得が決まれば外野起用になる見込み。外野はドラフト3位の佐々木ら若手が多く、開幕から固定できていない。吉村禎章編成本部長は筒香を「日本にいる時から彼の能力、実績は素晴らしい。それは変わらない」と評価。帰国後に行う大詰め交渉に向け、複数年契約を用意しているとみられる。 DeNAで16年に本塁打王に輝くなど、日米通算223本塁打の筒香。セ・リーグも熟知している。阿部監督とは現役時代から親交があり、シーズン途中の加入でもチームに溶け込める状況はそろっている。 ◇筒香 嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日生まれ、和歌山県出身の32歳。中学では堺ビッグボーイズで全国大会8強。横浜高2年の春夏に甲子園に出場し、高校通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入団。日本では通算968試合で打率・285、205本塁打、613打点をマークし、19年オフにポスティングシステムでレイズ移籍。ドジャース、パイレーツなどでプレーしメジャー通算182試合で18本塁打、75打点、打率.197。1メートル85、97キロ。右投げ左打ち。
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日本球界復帰で、活躍を楽しみにしています。
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