5月2日、東京地検特捜部は、自民党の裏金問題をめぐり、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていた萩生田光一前政調会長と世耕弘成前参院幹事長について、いずれも嫌疑不十分で不起訴処分にした。ただし、萩生田氏の秘書1人と世耕氏の政治団体の会計責任者については、起訴猶予としている。 「2人を告発したのは、神戸学院大の上脇博之教授です。 世耕氏については、2018年から2022年までの5年間で安倍派からのキックバック1542万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、3月15日に告発状を東京地検に提出。萩生田氏についても、5年間で2728万円分を記載しなかったとして、3月22日に告発状を東京地検に送付していました。 不起訴処分を受け、上脇教授は検察審査会に審査を申し立てる方針です。申し立て後、検察審査会が『起訴相当』や『不起訴不当』の議決を出せば、特捜部は再捜査することになります」(政治担当記者) 不起訴報道を受け、SNS上では2人の議員、そして東京地検特捜部に対する批判が繰り広げられている。 《選挙で落とすだけではダメです。不正に詐取した金を返金させなければなりません》 《これ東京地検の前で抗議デモやるレベルじゃないの?》 さらに今回の不起訴については、NHKの連続テレビ小説『虎に翼』にからめた投稿も目立っている。 『虎に翼』は、日本で初めて女性として弁護士、判事および裁判所長を務めた三淵嘉子さんをモデルとしたフィクション。正義を信じ、道なき道を切り開いてきた女性法曹とその仲間たちの波乱万丈の物語を描く。ヒロイン・猪爪寅子は伊藤沙莉が演じている。 SNS上では、 《東京地検は「正しくない人」を不起訴に この国はどんどん傾いていく。今のままなら。『法は強き者が弱き者を虐げるためのものじゃない。法は正しい者を守るためのもの』#虎に翼》(編集部注:『』内の言葉は、劇中で寅子が話すセリフ) 《なんかまさに#虎に翼の時代と同じだ。完璧な憲法があるのに。お縄になって当然の輩がのうのうとのさばる世の中。世も末としか》 《今日の「虎に翼」で、「司法の独立の意味もわからぬ糞馬鹿ども」というセリフがあったな。ハギウダやセコウを不起訴にした東京地検特捜部は、このセリフを百万回筆写しろ!》 《折しも朝ドラ#虎に翼では検察が政治権力と癒着して司法を歪め疑獄事件をでっち上げたことが示されてきたところ。現実世界では権力者の犯罪をうやむやにする検察。昭和初期も令和の今も検察という組織は権力と癒着して腐りきっているってことか》 《桂場さん、退場する前に萩生田光一と世耕弘成もきっちり断罪してくれ》(編集部注:桂場は松山ケンイチ演じる裁判官) 前出・記者が言う。 「不記載額が最多3526万円の二階俊博元幹事長、2954万円の三ツ林裕己衆院議員、1926万円の武田良太元総務相らもすでに告発されており、上脇教授は今後も順次告発していく予定です」
東京地検特捜部は『虎に翼』を見て、国民の怒りを再認識してもらいたいところだ。
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政治家に都合のよいザル法では、立件が困難なのでしょう。選挙で落とすしかないでしょう。
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