東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に18日、橋本聖子五輪担当相が決まった。
「大会を成功させて」「不安が残る」。開催まで半年を切る中、聖火ランナーやボランティアらは新たな「大会の顔」に期待と困惑を交錯させた。
東日本大震災の際、岩手県大槌町で被災し、聖火ランナーとして「復興した姿を伝えたい」と意気込む専門学校生、佐々木慎也さん(19)=東京都大田区=は「聖火リレーまで約1カ月。この時期の会長交代には不安がある」と話す。復興五輪の理念がかすみつつあると感じており、「新型コロナウイルスの対応も復興の発信も、両方成功させてほしい」と新会長に求めた。
「女性が選ばれて安心した」と話すのは都市ボランティアの高橋真由美さん(58)=埼玉県志木市=。橋本氏の豊富な五輪出場経験に触れ、「大会のことは誰よりも知っているはず。できるだけ完全に近い形での開催に向け、何かしてくれるのではないかと期待したい」と喜んだ。
東京・銀座では、無職古矢敏光さん(86)=板橋区=が「国会答弁の顔つきや話し方から肝が据わっていると感じ、今一番頼りになる人。苦労すると思うが、よく引き受けてくれた」と評価した。
フリーターの男性(27)=さいたま市=はJR渋谷駅前で、「可もなく不可もない。女性を選んだのは合理的だ」と淡々と話した。キスを強要したと報じられた騒動についても「過去のことで五輪とは無関係。騒ぎ過ぎではないか」と首をかしげた。
厳しい声も上がった。渋谷駅前で友人と待ち合わせていた無職水書功二さん(79)=東京都世田谷区=は「大臣のような政府関係者ではなく、中立の立場の人が選ばれるべきだ」と批判。「セクハラ(騒動)もあった。海外からばかにされるのではないか」と不安視した。
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雨降って地固まるで、盛り上がって東京五輪を開催してもらいたい。中止ではなく、無観客で開催した方が赤字は少なくなるだろう。
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