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2021年2月9日火曜日

巨匠の“贋作”に関係者怒る 渦中の工房は語らず

 日本の伝統絵画の世界に衝撃が走っています。巨匠たちの代表作をもとにした偽の版画が流通して様々な業界で影響が出ています。  長野県信濃美術館東山魁夷館・松本透館長:「遺憾なこととしか言いようがない」  平山郁夫美術館・平山助成館長:「非常に迷惑を被る。困惑しています」  怒りの理由…。日本画の巨匠・東山魁夷や平山郁夫らの代表作など10作品について、偽の版画が流通していることが分かりました。  去年春ごろ、業界団体の組合員が同じ作品の版画が数多く流通していることを不審に思って調べたところ、本物とサインや色合いが異なり、偽物だと分かったということです。  偽物の版画は大阪府で画廊を営む50代男性が販売。聞き取り調査の結果、数年前から知人の工房に依頼し、偽物を作らせていたということです。  取材に応じることはありませんでした。  3作品が偽作被害に遭った東山魁夷さん。美術館の館長は…。  長野県信濃美術館東山魁夷館・松本透館長:「画家というのは精魂傾けて全身全霊で作るもの。贋作(がんさく)が出るというのは非常に悲しい」  また、2作品が被害にあった平山郁夫さんの弟は…。  平山郁夫美術館・平山助成館長:「オリジナルのものまで影響を受けますので、盗作的な作り方をされるのは非常に迷惑」  影響は版画を販売している百貨店にも…。そごう・西武は偽物の疑いがある10作品について購入した客からいったん作品を預かり、本物か偽物かを鑑定依頼するということです。もし偽物だった場合、販売した価格での引き取りを予定しています。  

 警視庁著作権法違反の疑いがあるとみて関係先を捜索するなどして調べています。 

(テレビ朝日ニュース)

 贋作の販売は、一番やってはいけないことだろう。ばれずに金儲けができると思ったのだろうか。

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