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そんなん負けるよ、そら。指揮官・岡田彰布風に言えば、そういう感じだろうか。エース青柳晃洋を立てながら、開幕カードで3連勝したDeNAに逆転負け。これで横浜スタジアムでは昨年から9連敗だ。 最大の敗因は青柳の不調だろう。入団時は制球難に苦しみながら、克服してエースにまで成長した男がこの日はコントロールに苦しみ、5回に崩れた。これで3試合に先発し、1勝1敗。エースとはいえ、そう簡単にはいかない。 10安打を放って3得点に終わった打線も大山悠輔、ノイジーと打ってほしいところが音なしで面白くなかった。それでも、さほどダメージを感じる敗戦ではなかったのではと思う。 岡田には持論がある。「勝負事は勝ち続けたらあかん」というものだ。勝ち続ける、大型連勝すると、その間に選手起用における無理もどうしても出てくる。すると連勝が止まったときにその反動が出てしまう。それで大型連敗も喫してしまう…というものだ。 今季の阪神はまだ大型連勝はしていないけれど開幕から貯金生活を続けている。シーズンは始まったばかり。選手の状態を見ながら戦いを進めている段階だ。岡田はその中で好不調を見極め、佐藤輝明をスタメンから外したように選手起用を行っている。チームは落ち着いて見えるのだ。 この試合、負けたけれど見るべきところも少なくなかった。1回に三遊間の深いゴロを処理し、併殺を完成させた木浪聖也のプレー。これで乗ったのか3安打も放った。6回、犠飛にはなったが近本光司のジャンピングキャッチも美技。課題の守備は締まっている。 投げてはルーキー富田蓮こそイニングまたぎで失敗したもののビーズリー、加治屋蓮は無失点。特に7回に5点差で盗塁を決められた後に暴投もあり、イラついていたように見えたビーズリーだが、なんとか落ち着いて1イニングを無失点で抑えた。 岡田も投手交代の際に、いわゆるダブルスイッチで佐藤輝、森下翔太らの控え野手をしっかりと出場させていったし、当然ながら経験の豊富さを感じさせた。 よく言われることだが、優勝するチームでも60試合ぐらいは負ける。大事なのは次の試合である。そのこと自体に大きな意味はないと思うけれど、まずは横浜での連敗を止めることだろう。と言いながら15日は天候が気になるのだが…。(敬称略)
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主軸が不調も、この順位は、岡田采配の妙でしょうか。
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