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◇セ・リーグ 阪神0―2DeNA(2023年6月24日 横浜) 阪神は24日に今季初の4連敗を喫し、2位のDeNAに0・5ゲーム差まで迫られた。8度目の零敗で横浜スタジアムでは昨季から12連敗。岡田彰布監督(65)は先発を外した佐藤輝明内野手(24)について2年ぶりの2軍降格を決断した。2回の好機でボール球に手を出したドラフト1位・森下翔太外野手(22)にも不満顔。5カード連続負け越しは10年ぶりで、25日も敗れれば、5月13日から守ってきた首位から陥落する。 DeNAに0・5ゲーム差まで迫られた敗戦後、岡田監督が重大な決断を下した。佐藤輝の降格――。25日には名古屋遠征中の2軍に合流させる。昨季まで新人から2年連続で20本塁打。好不調の波が激しくても、常に大きな期待を集める大砲候補にとっては、1年目の21年9月以来の2軍再調整が決まった。 今季4度目の先発落ちだったDeNA戦の試合前練習では室内練習場で打ち込み。「練習して悪いことはないので…」と打開に懸命だった。38打点こそリーグ6位でも打率・229に低迷。16日のソフトバンク戦では自己最長のトンネルを抜ける95打席ぶりの9号を放ち、左打者では球団初の新人から3年連続2桁本塁打を目前にして1軍を離れた。 佐藤輝に加えてノイジーも同時に先発を外れたのは初めて。ミエセスと渡辺諒を投入した打開策は実らず、前夜1失点完投の今永に続き東には完封を許し、2日間で一度もDeNAのブルペン陣を引きずり出すことができなかった。制球力と緩急に対して打線が振るわず5安打。3番起用の渡辺諒も4打数無安打の不発だった。 唯一の好機は大山、ミエセスの連打でつくった2回無死一、二塁。1点を先行された直後の攻撃で、送りバントではなく強攻策で背中を押した森下がカウント3―1から高めの変化球を空振りした。この1球を岡田監督は分岐点に挙げた。 「そら見ての通りやんか。最初のチャンスだけやんか。ヒットが続いた時な。スリーワンから、あんなクソボールを振るからのう」 結局フルカウントからの浅い右飛で走者2人は進めず、後続も凡退。唯一の得点機とはいえ、プロでやっと80打席に到達した新人がやり玉に挙げられるのは少し酷だった。 交流戦終盤から続く4連敗は今季最長の停滞。横浜スタジアムでも昨季から12連敗で歯止めが利かない。25日に敗れれば、5月13日から守る首位を陥落。絶対に負けられない戦いを前に「勝負に絶対とか使うな」とピリピリ感を漂わせた。しかも20年サイ・ヤング賞で交流戦3戦3勝のバウアーとの初顔合わせ。猛虎に大きな試練が訪れた。(倉世古 洋平) ▽佐藤輝の前回2軍降格 新人だった21年は前半戦で打率.267、20本塁打、52打点。東京五輪で中断中のエキシビションマッチでもチーム最多の5本塁打、11打点ながら、8月13日に再開した後半戦では一転して不振に陥り、同22日の中日戦第1打席から9月9日のヤクルト戦まで13試合35打席連続無安打。同10日に出場選手登録を抹消された。翌11日から2軍戦7試合で打率.310、1本塁打、5打点。同23日の中日戦で1軍復帰後も野手ワーストに並ぶ計59打席連続無安打まで伸びた。再昇格後の21試合は打率.118、1本塁打、4打点。2年目の昨季22年は143試合すべてに先発出場した。
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ハマスタで勝てない。首位陥落でいつもの阪神でしょうか、それとも、バウアーを攻略できるでしょうか。
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