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「阪神8-0中日」(29日、甲子園球場) 11年前のアーチと比べても、また違った味がした。黄色い景色が視界の端に流れる。虎党の大歓声を背に、阪神・渡辺諒は堂々とダイヤモンドを一周した。 「超満員の中で一周できたのは、すごく気持ちよかったです」 3点リードの五回1死一塁。松葉の高め直球を捉え、バックスクリーン左に突き刺す、今季2号2ランを放った。日本ハム時代の2019年以来、移籍後初の聖地弾で虎党の視線を独り占めにした。 「直球破壊王子」の異名通りの豪快な一発。怪力の片りんは東海大甲府高時代から垣間見せていた。10代にして背筋や下半身を鍛えるデッドリフトの種目で驚異の210キロを挙上。パワーリフター級の力をすでに兼ね備えていた。12年に2年で出場した夏の甲子園では2回戦・龍谷大平安戦で左翼スタンド中段に放り込む本塁打を記録。「(210キロは)さすがに今はできないですね」と笑うが、シーズン中もスクワットなどで下半身の筋量を維持し、並外れたパワーを保ち続けている。 高校時代の1本、日本ハム時代の1本とも違う桁外れな高揚感。「一番気持ちのいいホームランでした」とお立ち台で余韻に浸った。三回には左前打、七回1死一塁では右中間への適時二塁打と、全方向に安打を放って4打数3安打と移籍後初の猛打賞もマーク。「打つべきボールを打てたというのがよかったなと思いますし、ボールを見極められたので良い結果につながった」と好球必打で快音を重ねた。 三塁の座を争う佐藤輝が25日から2軍に降格。出場機会が増える中で三塁定位置をものにする絶好のチャンスが訪れている。「僕の立場としてもアピールしていかなくちゃいけない。試合が続くので切り替えてやっていきたい」。虎党にさらなるインパクトを与え、背番号25のとりこにしてみせる。
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今日もスタメン3番でしょうか。
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