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歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)が27日、5月18日に東京・目黒の自宅で母・喜熨斗(きのし)延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助容疑で警視庁捜査1課に逮捕された。一家心中を図ったとみられ、「自殺する手助けをしたことは間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」などと容疑を認めている。警視庁は父・市川段四郎さん(享年76)の死亡に関与した疑いでも調べる。29日に送検される見通し。 * * * * * 松竹はこの日、「司法による最終的な判断がなされるまでは、会社としての見解について申し上げることは控える」とコメントした。まだ段四郎さんの詳細など事件で明らかになっていないことも多い。一部では「罪をつぐなって復帰して」というような楽観的な待望論まで出ている。 しかし、一度は人生そのものを自ら終わらせようとした人だ。さらに自分の主演舞台をいかなる事情があったにせよ、勝手に降板し公演を大混乱に陥らせた。歌舞伎に携わる関係者も「現実的に考えて復帰は絶望的だろう」と厳しい見方を示す。逮捕され、容疑をほぼ全面的に認めている今、4代目を継いだ「市川猿之助」の名跡は返上せざるを得ない、というのが自然の流れだ。 「猿之助」の名跡の歴史、大きさ、重みを誰よりも知っているのは、責任感の強かったはずの4代目だ。その名跡を傷付け、汚した。冷静さを取り戻し、取り返しのつかない過ちを顧みる中、同関係者は「もう二度と『猿之助』を名乗る資格はない、として返上の意志を、すでに伝えているのではないか、と思えてならない」と話す。 事件から約40日間が経過した。心乱れ、集中しづらい中にありながら、他の歌舞伎役者たちは、この間、混乱した気持ちを封じ込めながら、歌舞伎の舞台に立ち続けた。ダメージを受けたメンタルが癒やされぬまま、7月もまた3日に初日がくる。 しかし皮肉だ。この先10年間、猿之助は令和の歌舞伎界の紛れもない屋台骨の一人と目されていた。しかし、若い代役俳優たちの奮闘は、猿之助不在を忘れさせるほどのエネルギーを放っている。5月の明治座公演で代役を見事に演じ切った市川團子(19)は、澤瀉屋の希望の光であることを証明してみせた。 猿之助と交流のあった複数の関係者は明かす。大きな疑問は、なぜ週刊誌報道が出ただけで“親子心中”をしなければならなかったのか、ということだ。「記事には本人が触れられたくない記述も含まれているように感じた。また追い打ちをかけるように、初期捜査で本人の許諾を得ていないであろう“遺書”の内容まで明かされたのは、どうして?と思いました」と話している。
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なんとなく幼さを感じる。歌舞伎だけで、一般的な社会常識が欠落していたのでしょうか。
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