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イスラエルのガラント国防相は19日、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区近くの軍事拠点を訪問し、ガザへの地上侵攻開始は「もうすぐ」だと語った。一方、ガザに隣接するエジプトのシシ大統領の呼びかけで、人道支援に関する国際会議が21日にカイロで開かれることが20日、明らかになった。ロイター通信によると、パレスチナ自治政府のアッバス議長や欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)、国連のグテレス事務総長、イタリアのメローニ首相らが出席の見通し。上川陽子外相も参加を表明している。国際社会の動きは、イスラエル政府の侵攻開始の時期に影響を与える可能性がある。 ガラント氏は19日、ガザへの侵攻を準備する兵士に対し、「今はガザは遠くに見えるが、すぐに内側から(ガザを)見ることになるだろう」と語った。一方で戦闘は長く、厳しいものになるとも述べた。イスラエルのネタニヤフ首相も同日、ガザ近くの別の軍事拠点を訪問。「全ての国民があなたたちを支援している」と述べ、兵士を激励した。 また訪問に先立ち、ネタニヤフ氏はエルサレムでスナク英首相と会談。スナク氏は英国とイスラエルの「連帯」を強調し、イスラエルが国際法に従って自国を防衛し、ハマスを追い詰め、人質を取り返すことを「明確に支持する」と述べた。ネタニヤフ氏は英国の支援に謝意を述べた。 米国とイスラエル、エジプトが合意したガザ地区への人道支援物資搬入は20日以降に始まる見通し。エジプトのガザ地区との境にあるラファ検問所付近では支援物資を積んだトラックが待機している。グテレス氏は20日、現地を視察し「(ガザには)水も食料も燃料もない。可能な限り早く届ける必要がある」と訴えた。 一方、ガザ地区の病院で17日に起きた爆発を巡り、ガザ保健当局が発表した死者数に異論が出ている。ガザ当局は死者数を471人と発表したが、米CNNは、米国の情報機関が死者数を100~300人とみていると報道。AFP通信は欧州情報筋の話として、死者は数十人にとどまる可能性があると報じた。 爆発を巡っては、ハマスはイスラエルの空爆が原因と主張。イスラエルはガザの過激派組織のロケット弾が誤って着弾したことが原因としており、真相は不明だ。ハマスが死者数を「水増し」することで、アラブ諸国の反イスラエル感情をあおった可能性もある。【エルサレム三木幸治】
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地上侵攻の回避は難しいでしょうか。
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