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◇オートバイレースの世界最高峰MotoGP 2023年シーズンの第16戦 オーストラリアGP MotoGPクラス決勝(10月20日~22日、オーストラリア・フィリップアイランドサーキット) インドネシアからオーストラリアに舞台を移し開催中のグランプリ、第16戦の最高峰クラスの決勝レースが、土曜日に行われました。現地時間22日の午後に天気が大荒れになる予報があることから、レースディレクションはじめ各統括団体の話し合いが行われ、21日に27周で争う決勝レース、22日に13周のスプリントレースが行われることになったものです。 1週間前のインドネシアでは、土曜日のスプリントレースで勝ったホルヘ・マルティン選手(スペイン/ドゥカティ)が年間チャンピオン争いで初めて首位に立ちました。一方、ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイア選手(イタリア/ドゥカティ)は日曜日の決勝レースで逆襲。13番グリッド、5列目スタートから12人抜きで見事に優勝。マルティン選手は追われる立場になったことによるプレッシャーがあったのか?独走態勢に入ろうかというところで転倒リタイアを喫しました。 ランキングで再びトップに立ったバニャイア選手を18ポイント差で追うマルティン選手は、ポールポジションスタートから先頭で逃げる作戦に出ます。独走態勢に入ったかに見えましたが、終盤、急にタイヤのグリップを失い失速。4人の表彰台争いだった集団に追いつかれ飲み込まれます。 一方、チャンスを虎視眈々とうかがっていたバニャイア選手はこれを『待ってました』とばかりにマルティン選手を抜き去り、さらに前をうかがいます。優勝を狙ったバニャイア選手でしたが、そこに立ちはだかったのはヨハン・ザルコ(フランス/ドゥカティ)でした。 2015年-16年のMoto2クラス世界王者で最高峰クラス昇格から7年目のザルコ選手でした。この最高峰クラス120戦目で巡ってきた千載一遇のチャンス。これを慎重にものにしたザルコ選手がMotoGPクラス初優勝。 Moto2王者時代に名物だった、ザルコ選手の『バックフリップ』のパフォーマンスが飛び出し、地元のファンも大興奮。多くのGPファンが祝福の拍手を送りました。 来季、ザルコ選手はドゥカティのチームを離れホンダ系のチームLCRに移籍することが決まっています。その同僚、チームメイトとなる日本の中上貴晶選手(日本/ホンダ)は19位でノーポイントレースでした。 21日は、そのほかMoto3クラスとMoto2クラスの予選が行われました。 Moto3クラスでは年間タイトル争いで2位につける佐々木歩夢が9レースぶり今季5回目のPPを獲得しました。明日の決勝レースで今季初優勝なるでしょうか。 Moto2クラスでは小椋藍が20番グリッドスタートと苦しんでいます。2レース連続でのノーポイントレースは何としても避けたい状況です。 ▽第16戦オーストラリアグランプリ 最終日スケジュール(日本時間) *現地は日本より時計の針が2時間早く進んでいます 10月22日(日) 午前 6:20 Moto3 ウォームアップ走行 午前 6:40 Moto2 ウォームアップ走行 午前 7:00 MotoGP ウォームアップ走行 午前8:00 Moto3 レース(21ラップ) 午前9:15 Moto2 レース(23ラップ) 午前11:00 MotoGP スプリントレース(13ラップ) ▽2023年シーズン 残すは5戦(オーストラリア含む) 10月20日-22日 オーストラリア 10月27日-29日 タイ 11月10日-12日 マレーシア 11月17日-19日 カタール 11月24日-26日 バレンシア
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ヨハン・ザルコの作戦勝ちでしょう。
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