【日本ハム】中田、若さで突っ走る！ベテラン引退で経験不足も「楽しみ」

　日本ハムの中田翔内野手（２５）は２６日、開幕ダッシュを宣言した。開幕へ向けて「突っ走れる時は突っ走れる。それが若さ」。稲葉、金子らベテランが引退し、若返ったチームの経験不足を認めながらも、若さの特権を生かしチームを勢いに乗せるつもりだ。

　やり残したことはない。開幕を前に、中田は晴れやかな表情で語った。「すごく楽しみですし、僕たちのチームがどんな戦いができるかと思うと、すごくワクワクする」。自主トレから、例年以上に自身を追い込んできた。４番として迎えることが確実な開幕戦を、待ちきれない思いだ。

　懸念される若さを武器に変える。「ガラッとチームが若くなっている。そういう楽しみはあります。賢介さんは帰ってきてくれたけど、僕らは経験不足。でも、突っ走れる時は突っ走れる、それが若さだと思う。どういうスタートダッシュができるか、楽しみ。経験不足はあるけど、カバーし合えるのもファイターズのいいところ」。まずは若さに任せて突っ走り、開幕ダッシュを決める。

　大舞台での経験が力になる。昨季のＣＳ最終Ｓ、第６戦までもつれながらソフトバンクに敗退。「ＣＳの経験は僕にも若い子にも自信になっている。負けたけど、あそこまでの戦いができた。すごく勉強になっている」。その一方で「あそこまでいって悔しい思いをした。（今年は）勝ちたいなとは思います」とＶ奪回への強い思いも吐露した。

　この日は、札幌Ｄでの最終調整。ロングティーやフリー打撃で感覚を確かめた。「勝たなければいけないという気持ちは、みんな同じ。（優勝して）栗山監督にうれし涙を流してもらいたい。けがなくやれれば、結果を残す自信はある」と語った若き主砲。ソフトバンク、オリックスの“２強”という前評判を、打ち崩す準備はできている。（山口　泰史）
（スポーツ報知）