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2017年7月2日日曜日

大谷翔平 日本ハム 8か月ぶり投手復帰で157キロ!

◆イースタン・リーグ 日本ハム5―2西武(1日・鎌ケ谷)

 日本ハムの大谷翔平投手(22)が1日、イースタン・西武戦(鎌ケ谷)で投手として今季初登板初先発し、初球でいきなりこの日最速となる157キロをたたき出すなど、1回1安打1失点2奪三振。昨季終盤に発症した右足首痛、4月上旬の左太もも裏肉離れの影響で、昨年10月22日の日本シリーズ初戦(マツダ)以来約8か月ぶりのマウンドだったが、完全復活に向けて一歩を踏み出した。

 スコアボードに表示された数字に、スタンドはどよめいた。小雨が降る中、252日ぶりに上がった真っさらなマウンド。大谷が投じた初球はいきなり157キロを計測した。その後は水分を含んだマウンドを意識し、力を制御しながらの投球も、直球18球中14球が150キロ超。1回1安打1失点で終え、「下(マウンド)も悪かったし力も入れていなかったけど、それなりに投げられていたのでまずまずかな」とうなずいた。

 ようやくたどり着いた。今季は春季キャンプ前に右足首痛で投手でのWBC辞退を発表。さらにシーズンでも4月8日のオリックス戦(京セラD)で走塁中に左太もも裏の肉離れを発症し、6月27日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で打者で復帰するまで、長いリハビリ期間を要した。それだけに投打で実戦復帰を果たし、「結果が出るのは練習ではない。課題をクリアできるのは楽しい」と充実感を漂わせた。

 ただ、課題も明確になった。先頭から2者連続空振り三振も、山川に中越えソロ、坂田に四球、熊代には死球。23球中5球あった変化球のうち、4球は明らかなボール球だった。「変化球はダメでしたね。ボールが滑ったのもありますし、対応できていなかった。そこは実戦不足」。肉離れから復帰後、ブルペンでの投球は4度だけ。今後への修正ポイントとなった。

 この日はネット裏に5球団6人のメジャースカウト、テレビカメラ20台、報道陣は約100人が集結。さらに開門前からファンは大行列をつくった。今後の1軍登板の時期にも興味が集まるが「一歩前進したので、ここから目指すべき場所としてあるけど、今の段階では早い。投げる段階に入ったばかりなので」と冷静に受け止めた。

 ネット中継で登板を見守った栗山監督は「イメージ通り。次回はいろいろなパターンを考えている」。次の登板は未定で、まずは2日のロッテ戦(ZOZO)に打者として1軍に合流。チームが下位に低迷する中、二刀流の完全復活が待たれる。(後藤 亮太)

 ◆翔平に聞く

 ―登板を振り返って。

 「半年ぶりの実戦だったので、とりあえず打者に向かってある程度ストライクゾーンで勝負できればいいかなと思っていた。いい球もあったのでよかった」

 ―直球も感触はよかった。

 「指にかかったボールはよかったですし、それなりに自分の思い描いていた軌道でいっていた」

 ―初球を投げた後はスピードを抑えた。

 「(マウンドが)思ったより緩かったので、力入れた時にこれはあまりよくないなと。今日は初めてでしたし、トレーナーにも(抑え気味でと)言われていた」

 ―ファンも多く集まった。

 「天候がよくなかったので持っていない(苦笑い)。これだけ(ファンに)集まってもらってすごくありがたいです」
(スポーツ報知)

 大谷の二刀流で、Aクラス入りを目指したい。

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