過去3度の世界一を経験している名将も認める巧打者
現地時間4月4日に行なわれるホワイトソックス戦で、今シーズン初先発登板が濃厚視されているエンジェルスの大谷翔平は、“リアル二刀流”での抜擢が注目されている。この試合で打者としても先発起用されれば、レギュラーシーズンでは1903年にカージナルスのジャック・ダンリービー以来、史上3人目の快挙だ。
118年ぶりの偉業を成し遂げれば、さらに大谷の価値は高まるだろうが、相対するホワイトソックス打線も並ではない。19年の首位打者であるティム・アンダーソンや昨シーズンのリーグMVPの主砲ホゼ・アブレイユなど多士済々である。
昨シーズンのアメリカン・リーグで2位の得点力と1位のホームラン数を誇った強力打線にあって、今最も警戒したいのは、おそらく6番に配置されるヤーミン・メルセデスだ。
この28歳のドミニカンは、第2戦目で今季初出場を飾ると、1933年のセシル・トラビス(セネターズ)以来、88年ぶりとなる「初スタメンで5打数5安打」の固め打ち。さらに第3戦でも1ホーマーを含む3安打を放ち、前日からの8打数連続安打を記録したのだ。ちなみ開幕からの連続安打ではMLB史上初の大記録である。
惜しくも4打席目に凡退したため記録はストップしたものの、打率.889とハイアベレージを維持しているメルセデスは、今まさにノッている。19歳でナショナルズのマイナーチームに入団して以降、独立リーグでプレーするなど約10年に及ぶ下積みを積んできた苦労人でもある男の実力は、過去3度の世界一を経験している名将トニー・ラルーサも認めている。
「本当に傑出したバッティングだった。今の彼は打席の内容がとてもいいね」
実は大谷とは今春に対峙してもいる。先月13日のオープン戦で外角低めへの大きく曲がるカーブで空振り三振を奪っていたのだ。この時にメルセデスがマウンドへ思わず笑みを浮かべてサムズアップポーズを贈ったのが話題にもなった。
今春のオープン戦では、渡米後最速の101マイル(約164キロ)を記録した一方で、防御率12.19と精彩を欠いた大谷。強打のホワイトソックス打線を相手にどんなピッチングをするか注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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大谷から目が離せず、楽しみにしています。
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