プロ野球の日ハムが2021年4月11日、京セラドームでオリックスと対戦し9回4-4で引き分けた。 先発・加藤貴之(28)が8回6安打1失点の力投を見せ、打線は7回に逆転し8回にも2点を追加。3点リードで9回を迎え3連勝への期待が高まったが、2番手・玉井大翔(28)が2死から同点に追いつかれドローに。これでチームの連勝が止まり、リーグ最下位と低迷が続く。 ■勝利まであとひとりだったのに... 3点リードの9回、勝利まであとひとりの状況から同点に追いつかれた。 2番手・玉井は先頭の頓宮裕真(24)を空振り三振に仕留め、続く中川圭太(25)に死球を与え1死1塁。山足達也(27)を投手ゴロに打ち取り併殺を狙うも1塁はセーフに。2死1塁となり打席に太田椋(20)を迎えた。勝利までアウトカウントあとひとつまで迫ったが、ここから「悪夢」が始まった。 太田にセンター前にはじき返され、1、3塁から代打のT-岡田(33)にタイムリーを許し2点差。そして続く宗佑磨(24)の4球目がワンバウンドとなり1塁走者が2塁に進塁し2、3塁に。一打同点の場面で宗にタイムリー3塁打を許し4-4の同点に追いつかれた。 2死3塁とピンチは続き、一打出ればサヨナラの場面。日ハムは玉井に代わり3番手・井口和朋(27)がマウンドへ。ここは井口が安達了一(33)を遊ゴロに打ち取り締めくくったが、勝利まであとひとりからあわやサヨナラ負けの状況に追い込まれ、なんとか引き分けに持ち込んだ。
ファン不満の矛先は指揮官へ
今季の日ハムは投手力の弱さが目立ち、チーム防御率はここまでリーグワーストの4.72。開幕から14試合で76失点しており、これもリーグワーストだ。失点が最少のオリックスは15試合47失点でチーム防御率は2.77。下位を争う5位オリックスと比べても投手力の差は明らかだ。
投手力に不安をかかえるなか、3点リードの9回に栗山英樹監督(59)は玉井をマウンドに送った。報道によれば、連投しているセットアッパーの宮西尚生(35)、抑えの杉浦稔大(29)については、試合前から起用しないことを決めていたという。
この日の栗山采配は結果的にはまらず痛い引き分けに終わった。チームが最下位に沈み、投打がかみ合わない試合が続くなか、日ハムファンの不満の矛先は指揮官へと向けられ、インターネット上では「監督の勝負勘は大丈夫か」との声が上がっている。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、日ハムの苦しい戦いは続く。
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勝てた試合が、監督采配でドローとなってしまった。本当に勝負勘は大丈夫でしょうか。
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