◇パ・リーグ 日本ハム7ー2ソフトバンク(2021年4月27日 ペイペイD)
日本ハムは27日、敵地でソフトバンクに7―2で快勝し、昨年9月16日からのソフトバンク戦の連敗を11でストップした。先発の加藤貴之投手(28)が7回4安打2失点で今季2勝目。打線も13安打で7得点とつながり、26日が60歳の誕生日で還暦を迎えた栗山英樹監督の60歳初戦を白星で飾った。
試合後、ウイニングボールを受け取った加藤は真っ先に栗山監督の元に向かった。「還暦のボールです」。誕生日前日に選手全員で赤いちゃんちゃんこならぬ赤いユニホームと帽子をプレゼントしていたが、何より届けたかったのは白星。ボールを受け取った栗山監督は「本当に大切にします」と感謝した。
持ち前のテンポの良さを発揮した。5点の援護を受けた4回は内野ゴロの間、5回は犠飛で失点したが、いずれも最少失点で切り抜けた。今季投球数400以上の投手の中で、ストライク率66・5%は楽天・早川(70・7%)、楽天・岸(68・3%)に次ぎ、オリックス・山本と並ぶリーグ3位。この投球リズムの良さが好調の要因だ。かつては打順2巡目以降の被打率の高さからショートスターターとして起用されてきた左腕だが、今季は5試合で3度目のハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)と圧巻の投球を続けている。
7回を投げ終えて89球と余力十分。プロ初完投も視野に入れて8回も続投する気持ちでいたが「代われということなので、我がままは言わずに代わりました」と苦笑いを浮かべた。それでも今季から習得した新球カットボールも駆使して投球の幅が広がった左腕は「自分の力だけではない。野手が守ってくれてテンポ良く投げられている。僕はストライク先行で投げるだけ」と振り返った。
加藤の好投でチームは4カードぶりにカード初戦を制した。栗山監督が「目安にしてきた相手」というソフトバンクから連勝すればチーム状態は一気に上向くはずだ。
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これまでソフトバンクの投手陣に抑えられてきたが、めずらしく総崩れで、やっと勝つことができた。今日も伊藤で勝ちたい。
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