◇パ・リーグ 日本ハム1―1ロッテ(2021年4月4日 札幌D)
日本ハムは4日、ロッテと1―1で引き分けた。8回に西川遥輝外野手(28)が同点適時打。今季規定の9回引き分けに何とか持ち込んだが、本拠地・札幌ドームでは開幕から2カードを終えて3敗2分けと勝ちがない。乗れないチーム状況に、西川からは「レギュラー陣の責任」という言葉が出た。
ロッテ・小野が投じた低めの変化球を、最後は右手だけで握ったバットで拾った。「打った瞬間、ヒットになったのは分かった」と西川。走りながら、二塁走者・浅間の本塁突入に目をやった。間一髪、ベースにうまく手を滑り込ませてセーフ。同点になった。
2死二塁で期待に応えた一撃を、西川は「痛くてあまり覚えていない」という。直前に自打球が右膝をえぐっていた。1死一塁で中島に犠打をさせて西川に全てを託した栗山監督は「そういう(痛みがある)状況を遥輝は分かっていて、柔らかくバットを使えた。状況の中で自分がどうすべきか。そういうところの絶対的な信頼があるから、遥輝で勝負にいった」と語った。
負けはしなかった。だが、本拠5戦目もファンにまた勝利を届けることができず、西川は「この結果はレギュラー陣の責任なので」とわびた。「野村とか若手が頑張っている中で主力が足を引っ張っているようだと、この結果になる。若い選手を引っ張ってあげられていないのが今の状況」と言葉を続けた。
3月31日の西武戦はドラフト1位・伊藤が6回1失点と粘る中で16残塁。この日も加藤の好投を生かせなかった。「頑張っている投手に勝ちを付けられないのが、チームが波に乗れていないところ」。この5試合、先制点は全て相手だ。開幕から出塁率・500、得点圏打率・667をマークしながらも、1番打者として言った。
「先頭で打席に立つので、先制点を取ってあげることは大事。現状を受け止めて、再確認してやっていく」
1日挟んで、6日からも札幌ドームでソフトバンクとの3連戦。先制の先兵になる。(和田 裕司)
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加藤の投球はお見事でした。
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