日本ハムは6日のソフトバンク戦に0―7で敗れた。今季2度目の零敗で2分けを挟んだ連敗が5に増え、7日の同戦ではドラフト1位・伊藤大海投手(23)が先発マウンドに上がる。プロ初登板の3月31日西武戦で6回1失点と好投した右腕に、重苦しいチーム状況を変える「ストッパー」役が託される。
「戦士」(ファイター)の魂がすっかり宿る。2戦目で戦う相手は4年連続日本一のソフトバンク。意識する打者を問われた伊藤は「向こうが打ってもプロだし、こっちが抑えてもプロ。特に誰というのはないです」と言い切った。
プロの世界に向かっていこうとするドラフト指名直後なら、違う答えだったかもしれない。今、シーズンは始まっている。対戦が楽しみな選手を聞かれても「野球を“見ていた”人間からしたら柳田さんと言いたいところですが、そういうのを意識しすぎると変なふうになってしまう。平常心でやるべきことをやりたい」と返した。戦いの中にいる男の言葉だった。
登板前日はリラックスした表情で調整。練習後は、侍ジャパン大学代表で同僚だったソフトバンク・津森と笑顔であいさつを交わす光景があった。「いい意味で気持ちの余裕がある。前みたいにガチガチでいかなくていいのかな、というのはある」と話した。
ガチガチだった、とは思えない投球を見せたデビュー戦。打線が16残塁を重ね、援護なく勝ち星はつかなかったが、6回1失点、8奪三振と西武打線を抑えた。登板の数日前に思いついたように取り入れたチェンジアップを織り交ぜ、その自在さでも首脳陣を驚かせた好投だった。
次は何を見せてくれるのか。2戦目への予告も頼もしかった。「一試合一試合、今あるものを全部出すという感じよりは、一試合一試合成長しないと置いていかれると思っている。一つでも何か成長につながる投球をしたい」。初戦の投球から分析してくる相手の上をいく構えだ。
チームの2連敗を受けて臨んだ前回登板。1週間後、連敗は止まらないまま出番が回ってきた。完敗の後、栗山監督は「前の時とは全然違う状況だと思う」と話し、「誰がというんじゃなく、とにかく何とか全員で(勝利を)獲りにいかないといけない」と言葉を続けた。第1球を投じる伊藤が、先頭に立つ。(和田 裕司)
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次期エース候補の伊藤に期待しています。打撃陣に奮起してもらいたい。
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