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29日から待望のGWがスタート。今年は最大9連休とあって、旅行やレジャーを楽しむ人は増えそうだが、海外旅行は低調だ。理由は円安や燃料サーチャージの高騰などによる料金アップ。大型連休を使った出国が高根の花となりつつある庶民を尻目に、岸田首相をはじめ、閣僚たちは巨額の血税を使って怒涛の外遊ラッシュだ。 ◇ ◇ ◇ 岸田首相は29日から5月5日までの日程でエジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークのアフリカ4カ国とシンガポールを歴訪する。G7広島サミットを控え、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携を強化。政府関係者は「中国・ロシアのアフリカ接近にくさびを打つ」と大仰な狙いを強調するが、もれなく長男の翔太郎首相秘書官が付いて回る。 1月の欧米歴訪に随行中、翔太郎氏は観光やショッピングに精を出したと報じられ、大炎上。公用車を使った観光について政府は「対外発信用の撮影」と説明したが、翔太郎氏が撮った写真はいまだ対外発信では使われていない。翔太郎氏は今回の外遊にも同行するようだが、観光名所の多いエジプトやシンガポールに連れて行くのは危険だろう。 閣僚の外遊日程は別表の通り。林外相は各国要人との会談、岡田万博相は各国の主管大臣との会談、斎藤法相は政府要人との会談、加藤厚労相は会談に視察──もっともらしい理由をつけるが、公務に割く時間はわずか。物見遊山の域を出ない。
閣僚の渡航費用は1回あたり1000万~2000万円程度
海外出張の原資は当然、国民の税金だ。2016年5月に野党議員が出した質問主意書への政府答弁によると、その時点で安倍首相(当時)の計40回分の外遊経費は総額87億7400万円。1回平均約2.2億円だった。 「日本からの距離を考えれば、岸田総理のアフリカ訪問の費用は2億円をはるかに上回るのは確実。ファーストクラスで渡航する閣僚は1回あたり1000万~2000万円程度の費用がかかるとみられ、数人が外遊する副大臣・政務官を加えればGWだけで5億円ほどの渡航費がかかる見込みです」(政府関係者) 政務三役だけじゃない。自民党幹部のうち、茂木幹事長は30日~5月6日に米国、メキシコ、キューバへ。萩生田政調会長は29日~5月3日にフィリピン、インドネシアを訪問する。日越友好議連の会長としてメンバーを従え、ベトナムを訪れる二階元幹事長など、GWには衆参合わせてザッと100人超の国会議員が海外に繰り出すのだ。 コロナ自粛の鬱憤を晴らすかのような出国ラッシュ。29日午前0時のタイミングで水際対策を撤廃したのも、外遊する議員たちが楽したいがためと勘繰りたくなる。
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実質観光は血税の無駄遣いでしょう。