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(セ・リーグ、阪神4-6中日、13回戦、阪神8勝5敗、15日、甲子園) 阪神はわずかなリードを死守し、投手陣がバトンをつないできたが、勝利への算段はガラガラと音を立てて崩れ去った。ラッキーなタイムリーで勝ち越したものの、九、十回に打ち込まれ、最下位の中日相手に痛すぎる逆転負け。岡田彰布監督(65)は試合後の囲みを拒否。怒りのボルテージは振り切れていた。 「なしや言うてんねん」 試合後のクラブハウスまでの通路で発したコメントに、はらわたが煮えくり返っている様がにじんだ。一回の攻撃は、虎にとっては申し分ない滑り出しだった。先頭の森下の長打、続く中野が送り、売り出し中の前川の右前適時打で先制。さらに、同点に追いついた四回には、梅野の打球がイレギュラーして中前適時打になる〝幸運〟も重なった。1時間早い午後5時に始まっていたDeNAが、横浜で広島に敗れただけに、前半戦2試合を残して、単独での首位ターン確定は目前だったのだが…。 九回に岩貞が追いつかれ、延長十回には島本、馬場で2点を勝ち越された。ベンチ入りしていた守護神・岩崎の投入は最後までなく、消化不良のまま敗れ去った。安藤投手コーチは左腕について「きょうはコンディション的に投げられる状態じゃなかった。詳しいことは言えない」と話すにとどめた。試合前練習には参加していたが、何らかのアクシデントがあったとみられる。守護神を起用できず、十回は中野の失策など2つのミスが勝ち越し点につながった。15試合ぶりの失策が、勝負どころで出た。 これで延長戦は1分けを挟んで3連敗となり、九回に追いつかれる展開は5度目となった。盤石のブルペン陣を誇り、開幕から進撃を続けてきた岡田虎の強みは、4万2620人が詰めかけた甲子園で影を潜めた。 2位・DeNAとの2ゲーム差が変わらなかったことは救いだが、3位・広島も同じく2差に迫ってきた。オールスターブレークまで、セ・リーグのペナントレースは残り2試合。岡田監督の経験豊富な手腕で、なんとしてでも、前半戦をスッキリと締めくくる。(新里公章) ★岩貞、代役守護神果たせず 阪神・岩貞祐太(31)が4-2の九回に登板。コンディション不良で登板を回避した岩崎に代わってクローザーを任されたが、四球などで一死二、三塁のピンチを背負い、岡林に右翼へ2点打を浴びた。「そういう(九回に登板する)つもりで準備はしていた。申し訳ないです」。12試合ぶりの失点で、プロ初セーブも逃した。それでも、安藤1軍投手コーチは「ずっといい投球をしてくれていたから」とかばった。 ■データBOX ◉…阪神は敗れたが、前半戦を首位で終えることが決まった。中日との残り2試合に敗れても45勝36敗3分(勝率・556)。2ゲーム差の2位DeNAが広島に2連勝すると45勝36敗2分(勝率・556)で首位タイとなる。また、同じく2ゲーム差の3位広島がDeNAに2連勝した場合は47勝38敗(勝率・553)で、阪神は勝率の差で単独首位 ◉…ちなみに阪神の前半戦首位ターンは、2021年以来2年ぶり、10度目。過去9度のうちリーグ優勝は3度で、優勝確率は33・3%
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ミスで逆転負けはダメでしょう。
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