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原巨人がさらなる補強に打って出た。石川慎吾外野手(30)とロッテ・小沼健太投手(25)の交換トレードが3日に成立。投手力強化を図る巨人側の思惑が、今季のトレード第2弾につながった。一方で類いまれなパンチ力を誇り「ダイナマイト・シンゴ」の愛称で親しまれた人気者は、なぜ放出されたのか。現状の巨人ではすでに行き詰まりの状態で、新天地では覚醒する可能性も秘めている。 何度もささやかれた石川のトレードが、ついに現実のものとなった。チームの救援防御率3・86はリーグワースト。5月に広岡との交換トレードでオリックスから鈴木康、今月1日にはWBCパナマ代表のバルドナード(前ナショナルズ3A)を獲得し、今回の小沼で早くも3人目の救援投手の補強となった。 自身2度目のトレードとなった石川は「明日からはチャンスをいただいた千葉ロッテマリーンズの期待に応えられるように、精いっぱい頑張ります」と決意を新たにしたが、今回の移籍は汚名返上のチャンスにもなりそうだ。というのも、巨人での居場所は失われつつあったからだ。今季は開幕から二軍暮らしが続き、一軍出場はなし。それどころか春季キャンプでも一軍に呼ばれることはなかった。その背景にはプロ12年目、在籍7年目ゆえの首脳陣の評価も深く関わっていた。 「だいたいあれくらいのキャリアがある選手の力量は、コーチ陣も把握している。それよりも、首脳陣が近くに置いて見たいのは強化したい有望な若手や新戦力。そういう評価が一度つけば、覆すことはなかなか難しくなる。フラットな目で見てもらえる新しい首脳陣の下か、他球団に行くしかない」(チームスタッフ) 石川が破れなかった〝負のレッテル〟の一つが「二軍の帝王」だ。二軍戦では敵なし状態にもかかわらず、一軍に昇格するとなかなか結果に結びつかない悪循環。今季も二軍では打率3割5分8厘、4本塁打、26打点と無双状態だった。以前、このスパイラルについて本人に聞くと「僕の中で一軍と二軍の差はそんなにないんですよ。みんな勝負の中で生きている集団」と言い「二軍でできていることが、一軍でできていないわけではないので。結果を見ると打破できていない感じになっているんですけど。もっともっと覚悟を決めてやらないと」と危機感を口にしていたが…。 チームも首脳陣もリーグもガラリと変わる移籍劇。もうひと旗揚げられるかは石川次第と言えそうだ。
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日本ハムの二軍時代が懐かしい。新天地で頑張ってもらいたい。
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