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日本選手らの連日の活躍の一方で、選手らへの誹謗(ひぼう)中傷が問題化している今回のパリ五輪。準々決勝で敗れたバレーボール男子日本代表も、その標的となった。柔道に始まった、心ないSNSユーザーの“攻撃”の標的は、無差別状態と化している。 52年ぶり金メダルを目指して8強に進んだ日本は、5日に22年世界選手権王者のイタリアと対戦。第2セットまで連取したものの、最終第5セットにもつれ込む激戦の末、2―3で逆転負けし、姿を消した。 試合が終わると、敗戦の責任を追及するような数々の投稿が、SNSで寄せられた。西田有志(24=大阪ブルテオン)と小野寺太志(28=サントリー)には、「西田、小野寺はもう引退でお願いします」といった投稿も。西田は自身のアカウントでこれをリポストし、スタッフの公式Xでは「自分の大事な友人や、家族や子供が一生懸命に何かに挑戦し、涙を流し汗を流し、それでも届かなかった時に同じことを僕は言わないようにしたいです!!人は挑戦することの大事さを尊さを忘れてはいけないと思います!!」と訴えた。 特に第5セットでサーブをミスした小野寺には、「サーブミスとかゴミ」「素人でもクソだとわかる」と、批判を通り越した侮辱的な投稿もあった。それでも小野寺はXで「一部の方からの誹謗中傷もコメントやDMに届いていますが、僕があの場面でミスをしてしまったのも事実ですし、そのような意見があるのも仕方のない事だと思います」と受け止め、「それ程僕たちの試合を応援してくれていた人が多かったんだなと感じています!」と前向きにつづった。 柔道女子52キロ級で2回戦で敗れて号泣した阿部詩(パーク24)にも、辛らつな声が届いた。4日の会見ではSNS投稿について「見たくなくても目に入ってくるものではあったので、あまり気にせず…」と明かし、改めて「選手は本当に、一人一人が人生を懸けて、全てをかけて頑張っているので、温かい言葉が、人としてはうれしいかなとは思いました」と真剣な表情で語った。 日本オリンピック委員会(JOC)は1日、止まらない誹謗中傷を問題視し、緊急声明を発した。「SNS等を通じた皆さまからの激励・応援メッセージは、アスリート、監督・コーチへの大きな力となっています。その一方で、心ない誹謗中傷、批判等に心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもあります。TEAM JAPANを応援いただく皆さまには、誹謗中傷などを拡散することなく、SNS等での投稿に際しては、マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます」。その上で、「侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします」と警告した。 それでも止まらない中傷の嵐。匿名をいいことに言いたい放題を続ける人たちの“言葉の刃”は、すべてを懸けて戦う選手たちの心を傷つけている。
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逮捕するしかないでしょう。
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