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6月8日、自民党の麻生太郎副総裁は福岡市で講演し、党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正をめぐり、こう強調した。 「政治活動の基盤を維持していくためには、一定の政治資金が必要であることは言うまでもない。透明性をはかることは当然だが、将来に禍根を残すような改革は断固、避けなければならない」 麻生氏は、秘書給与や事務所の維持費を「民主主義のコスト」と例示したうえで、こう苦言を呈した。 「国会議員を目指す若者が、政治資金の確保ができないと言って断念するのは、はなはな残念だ。そういう方を支援する道をとらないのはいかがなものか」 6月6日に衆院を通過した政治資金規正法改正案をめぐり、麻生氏は岸田文雄首相に不満を持っており、岸田首相を暗に批判した発言とみられる。 「政治資金パーティー収入は政治活動を支える重要な資金源です。公開基準を『5万円超』に引き下げれば、1枚2万円が相場のパーティー券を3枚購入すれば、名前が公表されることとなる。これでは、パーティー券の購入額を大幅に減らす支持者も出てくるでしょう。 資金力のない若手に影響が出ることを避けるため、麻生氏は『10万円超』への引き下げを譲らず、岸田首相にはっきりと主張していました。ところが、岸田首相は5月31日に、公明党の山口那津男代表、日本維新の会の馬場伸幸代表とトップ会談。パーティー券購入者の公開基準の『5万円超』への引き下げや、政策活動費の10年後の領収書公開などを受け入れたのです」(政治担当記者) 岸田首相の“独断”により、6月6日に政治資金規正法改正案は衆院を通過したものの、立憲民主党の泉健太代表は「政治改革に不合格だ。話にならない」、国民民主党の玉木雄一郎代表も「ザル法のままだ。穴が開きまくっている」と酷評している。 野党から「ザル法」と批判されている政治資金規正法改正案でさえ、麻生氏が「禍根を残す改革は避けるべき」と主張したことに、Xでは批判的な声が殺到している。 《この人の方がもっと駄目。だいたい改正案で穴を塞いでいない時点で裏金辞める気無いんだろ。普通はこれだけの問題起きたらとりあえずでも抜け穴無くすんだよ》 《こんな議員が今まだ残ってるのが、政治が病み衰えてる原因じゃないか。「禍根を残」さないために公開は1円からにすべきです。当たり前やん》 《この男は改革の意思はゼロだ》 《民主主義にコストがかかるのではない。金を集めそれをもとに選挙活動を行い票を集める政治が問題。これでは金を多く集めた政党が多くの票を獲得することになり、それこそ非民主主義政治》 衆院を通過した規正法改正案に、党副総裁が苦言を呈す。自民党のガバナンスは大丈夫なのか。
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将来に遺恨を残す改革と思うことに、レベルの低さを感じる。パーティーで資金集めをしなくても、金がかからない政治システムに変革すべきでしょう。
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