虎の指揮官が厳格な姿勢を示した。阪神・岡田彰布監督(66)が26日の中日戦(甲子園)終了後に、前川右京外野手に(21)に罰金を課したことを明かした。 問題視されたのは1―1で迎えた9回だ。先頭の森下が死球で出塁。続く大山は中飛に倒れ、一死一塁で前川に第4打席が回ってきた。 制球に苦しむ松山に対し、カウントは3ボール1ストライク。次の5球目、151キロの速球を前川は右中間への二塁打とし、二、三塁にチャンスを拡大した。 次の佐藤輝が申告敬遠で満塁となり、代打・渡辺は空振り三振。小幡は中飛に倒れ、サヨナラ機を逸した。 前川としてはナイスバッティングのはず。だが、この場面で岡田監督はベンチから「待て」のサインを出していた。 試合後の指揮官は前川について質問を受けると「罰金やん。待てやん」とコメント。前川には四球を選び、佐藤輝で勝負というシチュエーションをイメージしてほしかった模様だ。 百戦錬磨の岡田監督のことだ。一死一塁から前川が四球で一、二塁なら佐藤輝は歩かされることはなかった。そうすれば結果は変わっていたかもしれない――という論理なのか。 前川には気の毒だが、「待て」のサインを見逃せばチームのルール違反であることに何ら変わりはない。もしも前川の打球が右中間を抜けて、代走・植田がサヨナラのホームを踏んでいれば、結果的に罰金はなかったかもしれないが…。
チームは1―1のまま延長12回を終え、ドローとなった。
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岡田監督のサイン無視はダメでしょう。
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