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<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク2-0阪神>◇14日◇みずほペイペイドーム 阪神が今季9度目の完封負けで、パ・リーグ首位のソフトバンクに敗れた。順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この1週間の4試合で3度目となる無得点。これで2年連続となる交流戦負け越しが決まった。広島3連覇監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(55)が解説した。 ◇ ◇ ◇ 阪神は得点力不足に苦しんでいるが、チーム全体でバットが湿っているわけではない。7安打を記録したし、岡田監督もエンドランのサインを複数回出し、送りバントや盗塁など積極的な采配が見られた。それだけに2回の走塁は痛かった。 ソフトバンクの先発モイネロは防御率1・54の数字が示すように、得点するのは容易ではない。直球にチェンジアップ、カーブ、スライダー。すべての球種で三振が取れる投手に対し、いかに少ないチャンスで点を取るか。2回無死二塁の場面。遊撃今宮へのほぼ定位置のゴロで、二塁走者の渡辺が三塁を狙った。もう1歩でもセンター寄りの打球であったなら、今宮も三塁送球をちゅうちょしただろう。しかし楽々と三塁でタッチアウトになり、走塁ミスと言わざるを得ない。打者の豊田もおそらく右打ちによる進塁打の指示が出ていたのではないか。そういった1つ1つの積み重ねが好投手からの1点につながる。 点を取る時には、最初の流れをつくるのが大事だ。前日に5点を挙げたといっても、最初の1点で風穴をあけたからこそ。ミスでチャンスをつぶしたことで、重苦しい展開になってしまった。伊藤将は8回を投げてホームランの1本だけ。試合をつくっているわけだから、最初の得点機を逸したのは痛い。 昨年はそつのない野球で得点を積み重ねたが、今年はそれができずに、もどかしい攻撃が続いている。ただし打線全体で当たりが止まっているわけではない。渡辺は状態がいいし、原口もベテランらしい仕事をしている。この日は無安打だったが、豊田も打撃の雰囲気は悪くない。近本も2安打。大山が2軍調整中で、佐藤輝はスタメンから外れているが、状態のいい選手を使い、そつのない攻撃ができれば、悪い流れは脱却できる。(日刊スポーツ評論家)
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確かに2回のミスは痛いでしょう。
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