関脇高安(27=田子ノ浦)が平幕の宝富士(30=田子ノ浦)を、守勢に回りながら上手投げで破り、2桁10勝目をマーク。過去の例から大関昇進の目安とされる「三役で3場所合計33勝」に届いた。
日本相撲協会の幹部からは「昇進」を示唆するような言葉は出なかった。それでも、高安の力を高く評価する声は変わらない。八角理事長は「安定した力はつけたという印象。特に今場所は落ち着いている」と話した。大関昇進には、千秋楽まで見て、審判部の総意を受けて場所後の理事会招集-という流れがある。ましてや理事長判断で決まるものでもなく「(昇進は)審判部が(自分に)言ってきてからの話。33勝は関係ない」と、昇進をにおわす言葉は当然、差し控えた。
土俵下で審判長を務めた審判部の藤島副部長(元大関武双山)は、高安の心理を読み解くように「今場所初めて(立ち合いで)もろ手で行った。ぎこちなかったですね。いつもの(体当たりではじくような)立ち合いの方が良かったと思いますが、思うところがあったのか。(2桁勝利の)意識があったのかもしれませんね」と分析。ただこの1勝の重みについては「12日目で一応の目安ですからね。何となく勝っているわけでなく、力があるなという勝ち方。大きな一番であることには変わりない」と評価。13日目の日馬富士戦にも「どっちが勝っても激しい相撲になる。勝つことで自分の優勝の道も開けるかもしれない。集中していってほしい」と期待した。
(日刊スポーツ)
今日の日馬富士戦が楽しみ。
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