MotoGPクラスの決勝レースは気温21度、路面温度37度のドライコンディションで争われた。
ポールからスタートしたビニャーレスは好スタートを切ったが、スタート直後の3コーナー進入でヨハン・ザルコ(ヤマハ)がトップに立つ。
ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マルク・マルケス(ホンダ)が続き、ザルコが序盤をリードするが、7周目の3コーナー進入でビニャーレスがトップに浮上する。
ビニャーレス、ザルコ、ロッシ、マルケスがトップ集団を形成して中盤までレースが進むが、マルケスが3人から遅れ始めた18周目の3コーナー進入で転倒、リタイアとなる。
これでトップ争いはヤマハの3人に絞られたが、20周を過ぎたあたりからビニャーレスがザルコとの差を開き、ロッシがザルコとの差を縮める。そして、23周目の3コーナーでロッシがザルコを交わして2番手に浮上。その勢いのままロッシはビニャーレスに迫り、26周目の3コーナーでビニャーレスを交わしてトップに浮上する。この時点でザルコはトップ争いから遅れ単独3番手に。
最終ラップにトップで入ったのはロッシ。しかし、ロッシは6コーナーでラインを外し、そのインをついてビニャーレスがトップに浮上する。
ロッシもすぐにリカバリーし、ビニャーレスの背後で前をうかがうが、11コーナーでスリップダウン。最終ラップにファステストラップを更新して逃げ切ったビニャーレスが今シーズン3勝目をマーク。ヤマハのグランプリ通算500勝目を達成した。
2番手にザルコが続き、MotoGPクラス初表彰台を獲得。フランス人ライダーのMotoGPクラス表彰台獲得は、2009年イギリスGPのランディ・ド・ピュニエ以来となる。
13番グリッドから追い上げたダニ・ペドロサ(ホンダ)は、18周目に4番手に浮上、最終ラップのロッシの転倒により、3位表彰台を獲得した。
終盤まで接戦を続けたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)とカル・クラッチロー(ホンダ)の4位争いは、ドビジオーゾが制して4位入賞。5位にクラッチローが続いた。16番グリッドからスタートしたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は序盤にはトップ10圏内に進出、6位でチェッカーを受けた。
7位にジョナス・フォルガー(ヤマハ)、8位にジャック・ミラー(ホンダ)、9位にロリス・バズ(ドゥカティ)、10位にアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が入賞。
ティト・ラバット(ホンダ)が11位、ポル・エスパルガロ(KTM)が12位、ブラドリー・スミス(KTM)が13位に続き、サム・ロウズ(アプリリア)は14位入賞とMotoGPクラス初ポイントを獲得。代役参戦のシルバン・ギュントーリ(スズキ)は15位に入賞した。
ロッシは転倒後、再スタートできずにリタイア。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は9番手まで浮上しながらマシントラブルで終盤の24周目にリタイア。ドゥカティのインディペンデントチーム勢は次々にトラブルに見舞われ、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が18周を終えて、スコット・レディング(ドゥカティ)は8周を終えて、カレル・アブラハム(ドゥカティ)は4周を終えて、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)は2周を終えてピットに戻ってリタイア。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は1周目に転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いは、ビニャーレスがランキングトップに浮上、ペドロサが17ポイント差のランキング2位に上がり、ロッシはペドロサから6ポイント差のランキング3位に後退、マルケスはロッシと4ポイント差のランキング4位に後退した。
[オートスポーツweb ]
ロッシ残念、ヤマハ通算500勝で無理をしてしまった。
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