実戦復帰の目安とされた6週間が経過し、大谷のリハビリ強度は上がってきた。この日は球場の客席の階段をダッシュで駆け上がった。そのスピードは全力に近いものだった。室内のマシン打撃ではほぼフルスイングを披露。「特にないです」と大谷は語らなかったが、練習後に話し合った栗山監督は「本人の感覚や思いは聞いた。こちらも手応えもあった。打つ方はもう全然大丈夫」とうなずいた。
26日には屋外でのフリー打撃を再開する見込みで「打つ」に限ってはトレーナーの管轄を外れる。実際の試合では打ってからの「走る」、つまりベースランニングがある。今後はスパイクを履いてのダッシュ、切り返しなどの確認作業があるが「DH」での6月中の1軍復帰は十分視界に入ってきた。
一方で「投手・大谷」の復活は見えてこず、当面は打者専念となりそうだ。遠投を見守った指揮官は「俺には(通常時と)違って見えた。足りないと言うか、考えないといけないことがある」と神妙な表情。トレーナーも「まだブルペンのメドは全然立っていない」と説明する。指揮官は二刀流としての復帰時期や起用法について「どういうものが一番いいのか今から考えます」と白紙としたが、現状では打者が先であることは明白だ。
昨年から抱える右足首痛もあり、シーズン後一度もブルペン入りしていない。肩は休めていないが、打者として戦列に戻れても、そこから先発投手として調整するには少なくとも1か月以上はかかる。7月12日(オリックス戦)までの前半戦で、背番号11がマウンドに上がることは、現実的に難しいとみられる。
(スポーツ報知)
斉藤でなく、大谷の視察か。
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