勝利の瞬間を見届けると、日本ハム・加藤は三塁ベンチから立ち上がり、両拳を突き上げた。7回途中1失点の好投で、チームの連敗を2で止めた。お立ち台に上がった左腕は「チームのためにしっかり貢献できるようにと思って投げました」と笑みを浮かべた。
不運な立ち上がりも気にならなかった。試合前まで17イニング連続無失点で迎えた試合だったが、初回に1死一塁から浅村、中村に連続安打を許し、先取点を与えてしまった。いずれも、詰まった当たりが右翼手の前にポトリと落ちる打球。それでも「投げているボール自体は悪くなかった。何とか粘ろうと思った」。140キロ台のキレのある直球とカーブ、フォークなどを織り交ぜ、2~6回まではゼロ行進。7回1死二塁で降板したが、プロでは初めてとなる中5日の登板で役割を果たした。
これでチームトップタイの3勝目を挙げ、防御率はリーグ3位の1・93。好調の要因を聞かれても「分かりません。気合で投げることです」と話すにとどめたが、この日2打点で援護したレアードは「(投球)テンポが早いから、バックもリズムよく守れる。(守備の)時間も短いし、それもあるのかな」と分析。好循環をもたらす投球が、自身の勝利数にも結びついている。
この試合前まで、西武戦でチームは7戦52失点と打ち込まれてきたが、2年目左腕の好投が、強力打線の勢いを止めた。「全力で投げることしか考えていない。自分のいい状態で投げることを意識している」。開幕から抜群の安定感を誇る男が、白星を量産していく。(後藤 亮太)
(スポーツ報知)
斎藤佑樹の先発はなかったか。
加藤のエース級の活躍は見事。
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