1軍復帰は6月中頃までずれ込む可能性があるが、本番には十分に間に合う。2年連続で本塁打競争に選出される可能性も出てきた。
真夏の祭典。各球団がファン投票用紙へのノミネート選手をNPBに提出する期限は4月末で、日本ハムは大谷をDH部門で申請した。現在、左太腿裏肉離れで2軍調整中だが、本番には間に合う。国民的スーパースターとなった二刀流を「外す」選択肢はなかった。
実施要項は発表されていないが、ファン投票は例年通りの受け付けとなる見通しだ。ファン投票終了時に野手は「10試合以上出場または20打席以上」の規定数に達していれば、出場資格を得られる。大谷は開幕8試合目の4月8日オリックス戦(京セラドーム)で左足を痛めて戦線離脱。10試合出場に足りていないが、WBCを欠場する原因となった右足首痛の影響で、開幕からDHとして打者に専念したため32打席に立ち、すでに出場資格を満たしている。
当初は30日から始まる交流戦前後で実戦復帰予定だったが、全力で走るメドがまだ立っておらず、具体的な復帰時期は白紙。ただ、大谷は「良くはなってきている」と、球宴が開催される夏場は万全で迎えられそうだ。出場機会は少なくても、ファン投票で選出される可能性も十分にある。
新人だった13年に外野手部門、14年以降は投手としてノミネートされ、14年の監督推薦以外はすべてファン投票で選出されている。昨季は投手で選出も、右手中指マメの影響で打者で出場。第1戦の本塁打競争では優勝し、第2戦は球宴初アーチを放ち、MVPを獲得した。本塁打競争の要項も発表されていないが、例年通りならば「昨年公式戦で15本以上打っている選手」の項目も、昨季22本塁打の大谷はクリアしている。2年連続で本塁打競争に出場することに問題はない。
昨オフには球団から今季終了後以降のメジャー挑戦を正式に容認された。今年が大谷にとって最後の球宴になるかもしれない。今季全パを指揮するのは昨季日本一に輝いた栗山監督。5年連続球宴出場が決まれば、その起用法にも注目が集まる。
≪大谷過去の球宴≫
☆13年 7月19日の第1戦(札幌ドーム)は投手で5回に登板し、1回を無失点。自己最速タイ157キロを記録した。そのまま「6番・左翼」に入って2打席に立った。20日の第2戦(神宮)は「1番・右翼」でフル出場。初回に88年立浪(中日)以来の高卒新人の球宴安打となる二塁打を放った。22日の第3戦(いわき)は8回に中前へ同点適時打で敢闘選手賞を受賞した。
☆14年 7月19日の第2戦(甲子園)に先発。初回に「狙っていた」と自己最速の162キロをマーク。08年クルーン(巨人)の日本最速に並んだ。投げ合った阪神・藤浪も「異次元のピッチング」。大谷は1回3安打1失点ながら球宴初勝利を挙げた。
☆15年 7月17日の第1戦(東京ドーム)に先発し、2回2安打1失点。最速159キロ止まりも、球宴限定のスローカーブを2球披露した。最遅は89キロで、70キロ差の「スーパー緩急」で盛り上げた。
☆16年 7月16日の第2戦(横浜)に「5番・DH」で先発出場し、左中間へ球宴初本塁打となるソロを放った。前日に本塁打競争で優勝。この日は連覇こそ逃したが一発を含む3安打猛打賞をマークし、自身初のMVPを獲得した。
(スポニチアネックス)
大谷を見たいね。
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