日本野球機構(NPB)と12球団は2日、日本ハムでの新型コロナウイルスによるクラスター発生を受け臨時実行委員会を開催、3日からのロッテ-日本ハム3連戦(ZOZO)の中止を決定した。代替日程は未定。日本ハムは保健所の指示から、濃厚接触者特定など安全が確保されるまで練習も含めたチーム活動を停止。7日・楽天戦(札幌ドーム)以降の試合開催可否は、6日の臨時実行委員会で再度協議される。
各地で感染拡大が続く新型コロナウイルスが、プロ野球にも影響を及ぼし始めた。
日本ハムは4月30日に中島、西川、清水3選手の感染が判明。迅速に結果が出るスマートアンプ法の検査を実施し、全員陰性の結果を得て2試合開催も、その後に2度のPCR検査でR・ロドリゲス、高浜、今川、郡の4選手と飯山内野守備コーチ、チームスタッフ2人が陽性判定。感染者は計10人となった。
当該保健所から安全が確保されるまでのチーム活動停止指示などを受け、3日からのロッテ3連戦(ZOZO)中止が決定。先に中止決定となった2日・西武戦(札幌ドーム)と合わせ計4試合が中止の事態となった。
昨季の感染による公式戦中止は1試合のみ。今季は序盤から4試合中止の事態にプロ野球の斉藤コミッショナーも「12球団が安全に試合を開催するため、さらなる感染防止策の向上に取り組む所存です」とコメントした。
また、簡易検査で陰性判定を得て試合を開催も、その後の検査で新たな感染者が判明したことから、緊急時の検査方法の選択や試合開催判断の難しさも浮き彫りとなった。
7日以降の試合開催についてNPB・井原事務局長は「6日に臨時実行委員会ができるよう(12球団の委員に)日程調整のお願いをしている」と保健所の調査結果や、活動休止で練習ができない選手の調整状態なども踏まえて協議する考えだ。
今後は遠征時の感染対策強化なども、専門家チームと協議しながら進める予定。ただ、変異株等が猛威を振るう中、143試合の完遂を目指すプロ野球に新たな課題が突きつけられる形となった。
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チームプレーゆえのクラスター発生で、プロ野球のシーズン途中での日程変更や中止も考えなくてはならない。
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