「西武7-10阪神」(28日、メットライフドーム)
ミスターに並ぶ偉業だ。阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)=近大=が、同点の九回2死一、三塁から決勝の13号3ラン。二回の先制弾、六回の追撃弾を含め、新人では1958年の巨人・長嶋茂雄以来、3人目となる1試合3本塁打。ホンマ、たいしたもんやで。
野球の神様が佐藤輝に最大のチャンスを与えた。同点の九回2死一、三塁。すでにこの試合でプロ初の1試合2発を達成している中で迎えた第5打席。「みんなでつないだチャンスだったので、なんとかここで一本打とう」という思いを胸に秘め、獅子の守護神・ギャレットの直球を完璧に射抜いた。
154キロ高め直球をフルスイング。打った瞬間、バットを放り投げて本塁打を確信した。虎党の大歓声とともに舞い上がった打球は右中間最上部に突き刺さる決勝3ラン。九回での逆転は今季初。リーグトップタイとなる13号は、まさに起死回生の一撃。セ・リーグ新人の1試合3本塁打は、58年の巨人・長嶋茂雄以来、63年ぶりの快挙だ。
「3本の中で一番感触が良かったんで。勝利に直結したという所が、一番うれしいホームランですね」
この日は神がかっていた。二回先頭ではオープン戦でも本塁打を放っていた高橋を相手に、フォークに体勢を崩されながらもバックスクリーンへ。「必死に食らいついた結果」と振り返る13試合ぶりの一撃が飛び出すと、軌道に乗った男の勢いはここから加速する。
六回、サンズの勝ち越しソロが飛び出した直後の打席でまたも高橋の直球を捉え、今度は左中間席にはじき返した。そして最後にやってきた見せ場では期待に応える決勝3ラン。球団新人の13号到達は別当薫に並ぶ数字で、93年に高卒新人だった巨人・松井秀喜の11本も一気に抜き去った。
ヤンキースなどで活躍した松井氏は、メジャー好きの佐藤輝にとって憧れの選手の一人で「引っ張った打球がすごく強い。メジャーでもホームランが打てる」と幼い頃から影響を受けたが、この日で新人時代の記録を追い越した。「一本でも多く打てたというのはすごいうれしい」と“ゴジラ”を抜いた実感に少しだけ浸った。
ももいろクローバーZの聖地とも言えるメットライフドームで大爆発し、3度もZポーズを披露した。29日は推しメンの高城れにが観戦予定。「自分らしくいつも通りのプレーを魅せて楽しんでもらえたら」。れにちゃんの応援も力に、目の前で豪快なアーチを届ける。
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素晴らしい。久しぶりに優勝したいね。
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