◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム4―7中日(29日・札幌ドーム)
栗山監督の目には、復調の気配が見えていた。4―4の同点で迎えた8回。送り出した3番手のB・ロドリゲスが、ビシエドに決勝の二塁打を浴びた。三ツ俣にも2点二塁打を浴びて3失点。終わって見れば力負けだったが「勝ちパターンの投手は信頼して出しているので。誰がどうのこうのは思っていない」と敗戦を冷静に受け止めた。
収穫は打線だった。3回は9番から4連打。高浜の2点適時打で逆転に成功した。2点を追う6回も、代打の大田、王の連打で同点。1イニングで生まれた集中打は、打線全体の復調の気配だ。28日は今季最多16安打で10点を奪う快勝。指揮官は「(つながりが)出てきたね。高浜とか、あの辺が大きいよね」と手応え。
新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱した高浜は、25日に1軍に再昇格した。復帰後は3試合で「2番・一塁」に入り、11打数4安打3打点。うっぷんを晴らすように打ちまくっている。「特例2021」で7日に初昇格を果たしたドラフト2位の五十幡も、1軍に定着。この日は、第2打席に左翼線を破る安打で好機を広げた。先発試合は10戦連続安打。欠かせない存在になりつつある快足野手を指揮官は「だんだん自分らしく出来るようになっている」と評した。
4月30日からチームを直撃した新型コロナの影響で、5月は戦力的に厳しい戦いを強いられた。負け越しこそ決定したが、8勝11敗1分け。先発陣の踏ん張りや、新戦力の台頭で2連敗以上はない。借金10は抱えるが、西川や渡辺など主力陣も復活し、土俵際で持ちこたえている。
4カード連続負け越し中のチームは、1勝1敗で最終戦へ向かう。「本当にこういう状況が続いている。我慢しきれば何か生まれてくると思ってやっている。必ず流れは来るはず。まずは、あした全力で取れるようにやっていきます」と指揮官。5月最終戦を白星で飾れるかどうか。今後を占う一戦になる。(秦 雄太郎)
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育成枠も経験し、土俵際の高浜の活躍が素晴らしい。
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