エンゼルス・大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日)、右脇腹の痛みを訴えて、本拠地・オリオールズ戦の出場を急きょ回避した。試合前に行った屋外でのフリー打撃で負傷した。5月2日の敵地・カージナルス戦以来108試合ぶりに欠場したが、5日(同6日)に行う予定の検査結果次第では今季絶望となる可能性もある。
衝撃の一報が、試合開始1時間前に舞い込んだ。エンゼルスが「大谷翔平は右脇腹の張りのため今夜のスタメンから外れる」と発表した。当初は「2番・DH」でのスタメン入りが発表されていたため、日米の報道陣が待機していた記者席は騒然。107試合連続スタメンが途切れ、5月2日以来に約4か月、108試合ぶりの欠場となった。
アクシデントに見舞われたのは、まさかのタイミングだった。皮肉にも大谷の代理人を務めるバレロ氏が報道陣に「DHでプレーする中で、このけが(右肘負傷)が関係することはない」と強調していた最中だった。今季最長の10戦48打席本塁打が出ていないこともあってか、大谷は7月7日の敵地・ドジャース戦以来、約2か月ぶり、今季4度目の屋外フリー打撃を敢行。特大弾など快音も響かせていた。だが、5スイングを1セットとした3セット目の4球目、低めの球に対し、ハーフスイングでバットを止めた際に、表情をゆがめた。そのままベンチ裏へと下がっていった。
試合後、ネビン監督は「今日の打撃練習の際に痛めたようだ。明日の朝に検査する」と5日(日本時間6日)に精密検査を受けることを明かした。症状については「明朝の検査まで、私は何も言いたくない。今日はかなり痛いようだ」と心配しつつ明言を避けた。
ただ、これまでも何度もアクシデントに見舞われながら周囲の心配を一蹴してプレーを続けてきた男が、出場を回避したことからも、状態の深刻さは伝わる。脇腹は投げる、打つ、走るなど野球に必要な全ての動作に影響するため慎重を期す必要があり、回復までは時間を要する。2月下旬に左脇腹を痛めたカブス・鈴木は3月のWBCを辞退し、メジャーの試合に初出場したのは4月14日。エ軍のプレーオフ進出が絶望的であることもあり、検査結果次第では大谷の今季が絶望となる可能性も浮上する。
今季は残り24試合。44発で、2位のWソックス・ロベルトに9本差をつけており、今後出場しなくても本塁打王とMVPのダブル受賞の可能性は高い。負傷した右肘の治療方針決定を先送りにしてまでも打者出場を続けてきたが、一日も早く治療に専念してほしい、という野球の神様のメッセージなのかもしれない。
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もう無理する必要はなく、治療専念でしょう。
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