ページビューの合計

2017年3月11日土曜日

森友学園問題 籠池氏、止まらない恨み節「袋だたきにされた」「予想外の展開になった」

 沈黙を破った強気の発言から一夜明けた10日、認可取り下げに転じた学校法人「森友学園」の籠池(かごいけ)泰典理事長。学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)での緊急会見では「恨み節」を連発した。「袋だたきにされた」「予想外の展開になった」。教育界には残る意向を示したが、最後まで納得のいく疑惑の説明はなかった。

 会見場からあふれるほどの100人を超える報道陣が詰めかけて混乱する中、予定より5分遅れて姿を現した籠池氏。日の丸に一礼して席についた。「しっかりと話したい」。そう語ると、この日も持論を展開し始めた。

 まずやり玉に挙げたのはマスコミの姿勢だった。校舎建設過程で出た地中のごみを校庭に埋めているとする報道などや、籠池氏や保護者らの話を聞こうと報道陣が追い回していたと主張。

 「ごみは校庭に仮置きしただけ。報道の過熱で搬出できなかった。あまりにもひどくえげつない報道。まるで袋だたきにあっているよう。みなさん本当に反省してもらいたい」と切り出した。

 国会で論戦が過熱していたことにも不満を並べた。「国家国民のための国会。1日開くと多額の費用がかかる。どれほどの浪費だったかと思う」

 府への批判も止まらなかった。9日の大阪府の現地調査では、職員は籠池氏が報道陣に持論を展開する間、予定を20分超過して待たされた上、籠池氏の妻が職員を執拗(しつよう)に撮影するなどして、すぐに打ち切らざるを得なくなった。

 籠池氏は「(調査の職員は)校舎の中にも入らなかった。(それにもかかわらず疑惑に対する)質問を送りつけた。(回答を書く)労力はすさまじい。私学審議会の非公開資料が(報道陣に)漏れているし、『なぜ、どこから』とも思う」とまくし立てた。

 昨日の9日は、小学校の建設予定地で4月からの開設へ意欲を見せていたが、10日は一転して府の私学審議会に認可申請を取り下げたと明かした。

 籠池氏は「予想外の展開になった。(小学校に入学予定の)子供の行く末を考えた苦渋の決断。なぜここまでされるのか。何で見守ってくれなかったのか」と顔を赤らめた。

 約30分間の冒頭の持論展開の中では、入学予定者への謝罪はなく、報道陣から謝罪の意向があるかと聞かれ、「ええことを聞いてくれた」として、ようやく「保護者には申し訳なかったと思う」と述べた。

 緊急会見に同席した長男によると、今回の申請取り下げによって、籠池氏は何億という負債を抱えるという。「(工事関係者らも)路頭に迷うことになる。それを、不認可に舵を切った府は責任を持てるのか。主義主張だけで先走っている」。最後まで不満は止まらなかった。
(産経新聞)

 不信感が最後まで残る会見で、府の不許可は妥当だろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿