日本ハムの上沢直之投手(23)が5日の巨人戦(札幌D)に先発し、3回1安打無失点と好投した。昨年3月に右肘を手術した影響もあり、昨年は1軍未登板。2015年6月11日の巨人戦(札幌D)以来、633日ぶりの本拠地・札幌ドームのマウンドで、開幕ローテーション入りを引き寄せた。
最後の打者を打ち取ると、上沢の表情は自然と緩んだ。3回2死。巨人・立岡を一ゴロに仕留め、633日ぶりの本拠地での登板を3回1安打無失点と、ほぼ完璧な投球。「投げたかった場所でようやく投げることが出来た。結果が出てよかったです」と笑みを浮かべた。
復活を印象付ける35球だった。初回こそ「緊張して思ったように投げられなかった」と20球を投じたが、2回以降はテンポのいい投球を披露。140キロ台中盤のキレのある直球とフォーク、カーブのコンビネーションで2回は8球、3回はわずか7球で終えた。「しっかりと真っすぐでゴロも取れた」とうなずいた。
どん底を味わった。昨年3月に右肘を手術し、患部に痛みこそなくなったが、その後に待っていたのは軽い投球障害だったという。「イップスは今まで経験したことがなかった。こうやって野球人生が終わっていくのかと思った」と振り返るほどだった。
2014年には先発の中心として8勝をマークしたが、昨年は1軍未登板。今季は勝負をかけるシーズンだ。懸命なリハビリを経て戻ってきた舞台に「この段階で1軍にいられることは(去年までは)想像できていなかった」と、喜びをかみしめた。
この日の投球に、栗山英樹監督(55)は「去年あれだけ悔しい思いをした。(今年は)何とかいい投球をしてくれと信じている」と大きな期待を寄せる。上沢も「とにかく自分は結果を残していかないといけない。もう一度ローテーションに戻って、先発で投げたい」。復活を遂げた6年目右腕が、日本一連覇へ貢献する。(後藤 亮太)
(スポーツ報知)
先発は、有原、メンドーサ、高梨、加藤、上沢と後1人だろうか。
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