MotoGPクラスの決勝は、サイティングラップを終えてグリッドに着いた当初のスタート予定(現地時間21時)約5分前に小雨が落ち始め、スタートディレイとなった。
その後、セーフティオフィサーによるコースチェックの後、当初の予定から15分遅れで再スタートの手順がスタート、30分遅れの21時30分に1周減算の21周で再スタートが切られる予定となった。
だが、再スタートに向けたサイティングラップで何人かのライダーがコースの安全性に関するアピールを行なったことから、マシンをグリッドに並べたまま、さらに10分のディレイとなる。
その後、レースディレクションとチーム代表らの間でミーティングを行ない、21時40分に2周のウオームアップを行なった後、スタートが切られることになり、周回数は2周減算の20周で争われることになった。
好スタートでレースをリードしたのはアンドレア・イアンノーネ(スズキ)だったが、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)が6コーナーでトップに浮上。イアンノーネ、マルク・マルケス(ホンダ)、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が続き、1周を終えて、ザルコ、マルケス、イアンノーネの順でコントロールラインを通過する。
ザルコはファステストラップを更新しながらレース序盤をリードし、6周目までトップをキープしたが、7周目の2コーナーでフロントからスリップダウン、リタイアに終わってしまう。
これでトップに浮上したのが6周目にマルケスを交わしていたドビジオーゾ。マルケスとイアンノーネが激しいポジション争いを展開する間に、ドビジオーゾが少しずつリードを広げていく。
マルケスとイアンノーネがバトルでペースを落とす中、ドビジオーゾが逃げ、後方からはビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が2番手争いのふたりに迫って来る。
11周目の5コーナーでイアンノーネが転倒、この時点でマルケスの真後ろに迫っていたビニャーレスは、12周目にマルケスを交わして2番手に浮上。さらにロッシも12周目の最終コーナー進入でマルケスの前に出ることに成功。マルケスは4番手に後退する。
ここからビニャーレスはドビジオーゾとの差を縮め、14周目の6コーナーでトップに浮上。しかし、ドビジオーゾもトップスピードのアドバンテージを生かして、ビニャーレスの前に出る。
インフィールドでビニャーレス、ストレートでドビジオーゾがそれぞれ先行するバトルを続けていくが、19周目の5コーナーでトップに出たビニャーレスがその後トップの座を守り切って開幕戦優勝を達成した。
リアにソフトコンパウンドのタイヤをチョイスしていたドビジオーゾは終盤、厳しい状況だったが、なんとか2位でゴール。ロッシはドビジオーゾにアタックすることなく、3位キープで開幕戦表彰台を獲得した。
マルケスはビニャーレスとロッシの先行を許した後遅れ4位でゴール。5位にダニ・ペドロサ(ホンダ)が続き、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がインディペンデントチームトップとなる6位でチェッカーを受けた。
7位にスコット・レディング(ドゥカティ)、8位にジャック・ミラー(ホンダ)、9位にアレックス・リンス(スズキ)が続き、リンスがルーキー勢のトップ。僅差の10位に同じくルーキーのジョナス・フォルガー(ヤマハ)が続いた。
ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は1周目の5コーナーで大きくラインを外して後退。追い上げのレースを強いられ11位でゴール。
ロリス・バズ(ドゥカティ)が12位、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が13位、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が14位、ティト・ラバット(ホンダ)が15位に入賞した。
フル参戦デビューとなったKTMのポル・エスパルガロ(KTM)とブラドリー・スミス(KTM)は、入賞を争うことはできなかったが、ふたりでバトルを展開。ポル・エスパルガロ(KTM)が16位、ブラドリー・スミス(KTM)が17位で完走した。
アプリリアのルーキー、サム・ロウズ(アプリリア)は18位で完走した。
カル・クラッチロー(ホンダ)は4周目の最終コーナーで転倒。再スタートしたものの、次の周の13コーナーで転倒を喫してリタイアとなった。
アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は8周目の最終コーナーで転倒リタイアに終わり、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)は14周を回ってピットに戻りリタイアに終わった。
[オートスポーツweb ]
新しいチャンピオンの誕生を予感させる幕開けでした。
ロッシの表彰台はお見事。
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