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菅義偉首相は25日の衆院予算委員会で、これまでの国会答弁で多用してきた「答弁を控える」「指摘は当たらない」といった語句を使わなかった。その代わりなのか、「指摘を受け止める」という言葉を用い始めた。内閣支持率の下落が続く中、批判の多い表現を「封印」した可能性がある。また、この日の首相はかすれ声で、閣僚に答弁を任せる場面も目立った。首相に言い間違えが目立つ中、与党には首相の「答弁力」への不安が広がっていたが、この日は審議が大きく紛糾することはなかった。
立憲民主党の江田憲司氏は25日の質問で、首相が昨年の臨時国会で「答弁を控える」などと答えたのは113回だったとした。衆院事務局に依頼した調査結果を示した。首相は昨年11月の同委で、人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」で主人公らが用いる呼吸法を引き「『全集中の呼吸』で答弁させていただく」と発言。江田氏はこれに関し「その後、全くそうなっていない。メモの棒読み、紋切り型だ。全集中の呼吸は一体どこにいっちゃったんですか」と批判した。
首相は「百何回というご指摘だが、そのように答えたのであれば、質問が同じだったのではないか。いずれにしろ、そうしたご指摘があるということは、私は私なりに受け止めさせていただきます」と反論。江田氏が新型コロナウイルスへの政府対応について「世の中では、後手という批判があふれている」と指摘した際にも、「いろんなことを言われていることは素直に受け止める」と語った。
かすれ声に関しては立憲の小川淳也氏が質問。「朝から声が気になる。体調はいかがですか」と聞かれた首相は「喉が痛くて声が出ないだけで至って大丈夫です」と応じた。小川氏は「想像以上のストレス、プレッシャーだと思う。くれぐれもご自愛いただきたい」といたわった。その後、加藤勝信官房長官は記者会見で「公務に支障はない」と強調した。【高橋恵子】
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指摘は当たらない改め、受け止めるが、後手ではない。もはや、この人の答弁力は、何を言っているかわからない。
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