配信
安倍晋三元首相銃撃事件の裁判は20日午後1時10分から、第10回公判が開かれる。山上徹也被告(45)本人への被告人質問が始まる。 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みが、なぜ安倍氏に向かったのか。自身の言葉でどう説明するのか注目される。 これまでの裁判では、弁護側の証人として被告の母親と妹が出廷。母親の信仰に翻弄(ほんろう)された家庭環境が浮かび上がった。 母親は妹が小学1年のときに教団に入信した。やがて多額の献金が発覚し、家族は同居する祖父から「出て行け。面倒を見切れない」などと強くとがめられるようになったという。 「祖父は私と徹也に愛情を注いでくれた唯一の存在だった」。だからこそ、行き場のなさを感じたと妹は証言した。 「父親代わりだった」という祖父は、被告の高校卒業を前に亡くなった。被告は大学進学を断念し、消防士になろうと公務員試験の勉強をした時期もあった。 2002年に自衛隊に入った頃、母親は自己破産。祖父が孫に残そうとした財産までも、献金につぎ込んだという。被告は05年に保険金の受取先を兄と妹にして、自殺を図った。 裁判では、10~12年ごろにやりとりされた被告の携帯電話のメールも示された。 「愚かなことをし続けるなんてありえないどころじゃない」「老後どうするつもりなのか」。母親の献金を強くとがめる文言があった。 「統一教会はおそるべし」「家がめちゃくちゃになった」。兄や妹とのメールからは、兄妹が教団への恨みを募らせていく様子が浮かんだ。 兄は15年に自殺した。それから事件まで、被告は母親とはほとんど連絡をとっていない。 22年に41歳で犯行に至るまでに何があったのか。被告人質問でどこまで解明されるかも大きな焦点だ。(仙道洸)
**************************************************************
被告人は、旧統一教会の犠牲者であり、これまでの環境が変わっていれば、銃撃事件はなかったと考えると、極刑はどうなんでしょうか。国民の大多数が極刑を望んではいないでしょう。

0 件のコメント:
コメントを投稿