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ロシアとの停戦協議が続く中、ウクライナのキエフ州全域では35時間の外出禁止令が発令、防空壕に避難する時のみ外出が許可される状況だという。短時間でキエフを制圧できると考えていたとされるロシア軍。しかしウクライナ側の激しい抵抗により多くの死傷者を出し、燃料・食料の不足もあいまって士気が低下しているとの見方もある。 今回の軍事侵攻について、海上自衛隊の元海将、伊藤俊幸・金沢工業大学虎ノ門大学院教授は「プーチンの“誤判断”というか、軍事合理性で見て、絶対にロシア軍が勝てない戦争だ。それをやっちゃったことに驚きしかない」と断言する。 「ウクライナ東部にいるロシア人に“助けて“と言われたから、というのはクリミアを取った時と同じ理屈だし、そこまではみんなも分かっていた。しかし首都キーウ(キエフ)に攻め込むというのは、その瞬間、ロシアが侵略国家になって、プーチンはヒトラー以来のでたらめな人になってしまった。そして首都を攻略するためには20万人ごときの兵力では無理だし、ここが落ちたとしてもロシアからの距離を考えれば補給の問題が出てくる。後ろにバッファを作っておかなければならないし、そこを取られれば今度はロシア軍が孤立する。それこそアフガンのように長期化、泥沼化するということだ。 そもそもロシアの軍事費は日本の防衛費よりも少ない3兆円しかない。加えて経済制裁を受けているわけで、この戦争が長期化すればするほどロシアは滅びていくことになる。だからこそロシア将校の会のOBたちも“絶対にダメだ”と言っていたし、軍の高官たちも分かっていると思う。すでに将軍が3人殺されたとされているが、あの人たちもおかしいと分かっていたはずだし、ウクライナ軍に捕まった若い兵士たちが“訓練だと思っていたらウクライナに行けと言われた。平和維持軍だと思って行ったらミサイルを撃ち込んでいた。帰りたい”と言っているのも事実だと思う」。 核兵器の使用もチラつかせるプーチン大統領。伊藤氏は「以前のプーチンだったらあり得ないが、今のプーチンなら分からない。国連の事務総長が“あるかもしれない”と言ったのも、それくらいプーチンの判断が異常になっているからだ。仮にロシアが核を使えば、NATOも動くと思うし、第3次世界大戦だ。核の使用というのは、そこまで行くということだ」と話していた。(『ABEMA Prime』より)
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一人の狂人に振り回されている現状を、どうしたら打破できるでしょうか。戦況打開のために、化学兵器や核兵器を使う可能性は高いのでしょうか。
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