バイデン米大統領は21日、米欧を中心とした各国の結束によってロシアのウクライナ侵攻が思惑通りに進まず「窮地に陥っている」との見方を示した。そのうえでロシアについて「追い詰められるほど、深刻な戦術を用いる可能性がある」と指摘。米国が欧州で生物・化学兵器を保有しているとの「偽旗作戦」を仕掛けていることが、ロシア自身が同兵器を用いる「明確な兆候」だと警告した。
首都ワシントンであった企業経営者らとの会合で演説し、明らかにした。バイデン氏は、プーチン露大統領が「米国が欧州で生物・化学兵器を持ち、ウクライナも保有していると主張するが真実ではない」と説明。ロシア自身による同兵器使用を正当化しようとする意図があると指摘した。そのうえで「これから何が起こるか注意する必要がある」と強調した。
また、バイデン氏はロシアがウクライナで「極超音速ミサイルを発射した」との認識も示した。露国防省は19日に「極超音速」とする戦闘機搭載型ミサイル「キンジャル」を発射し、ウクライナ西部デリャチンのミサイル貯蔵施設を破壊したと発表している。
キンジャルは最大速度マッハ10で飛び、不規則な軌道をとることから迎撃が困難とされる新兵器。実戦での使用は初めてとみられる。
米国防総省高官は21日、記者団に対し「遠方でもない場所から建物を狙うために、なぜ『極超音速ミサイル』を使用しなければならないのか理解に苦しむ」と軍事的利点に乏しいことを指摘。「(ミサイルの存在を示すことで)ウクライナ側との交渉で優位に立とうとしているのかもしれない」などと分析した。【ワシントン鈴木一生】
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生物・化学兵器使用で、NATOの人道的介入でしょうか。
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