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(ブルームバーグ): オーストラリアのモリソン首相は20日、同国産アルミナのロシア向け輸出を即時禁止すると発表した。ロシアのアルミ生産大手UCルサールに対する圧力を強め、アルミニウム相場を押し上げそうだ。
この発表を受けて21日のロンドン金属取引所(LME)のアルミニウム相場は急騰し、香港株式市場に上場するルサール株は5%余り下げた。ロシアは、アルミニウムの主原料であるアルミナの20%近くをオーストラリアからの供給に依存する。オーストラリアはボーキサイトなどのアルミニウム鉱石についても、対ロシア輸出を禁止した。
アルミはこれまで制裁対象となっていないが、製錬所の稼働にボーキサイトとアルミナが欠かせないルサールは、世界経済からロシアの孤立が深まる中で供給網の目詰まりに直面している。
ルサールは、輸出禁止の影響評価を進めていると声明で明らかにした。同社は資源大手リオティントグループがオペレーターを務めるクイーンズランド・アルミナに20%出資しており、これと同比率のアルミナ供給を受ける権利を持つ。リオからルサールへの供給は、豪政府が直接禁止しない限り当面は続く公算が大きい。
リオは豪政府の指示に全面的に従う方針だとし、ロシア企業との商業関係を打ち切る過程にあることもあらためて表明した。ブルームバーグ・ニュースは今月、事情に詳しい関係者の話として、リオがアイルランドにあるルサールの製錬所との取引を終了する方針だと報じた。
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世界経済からロシア排除はますます加速でしょうか。
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