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◇エンゼルス・大谷 右肘内側側副じん帯損傷 多くのメジャー関係者、特に各球団の編成担当が大谷の今後の動向に注目することになる。今オフにFAとなる二刀流は少なくとも5億~6億ドル(約725億~約870億円)の超大型契約を受け取るとみられていた。今回の故障が新たな契約に影響することは確実だ。 シンシナティ・インクワイアラー紙のベテラン、ゴードン・ウィッテンマイヤー記者は「巨大なパワーを持った左打者は依然として価値の高いFA選手。ただ、大谷が史上最大級のとてつもない金額を得ると思われたのは、1人で2人分の働きができる選手だったから」と強調。「FAになる時点では“1人の選手”だから、同じような金額は得られないだろう」と指摘する。 今季中、もしくは終了後にじん帯再建など大がかりな手術に踏み切れば、少なくとも24年シーズンは二刀流選手ではなくなる。復帰できたとしても、再発の懸念は常につきまとう。それを踏まえた上でウィッテンマイヤー記者は「数億ドルの価値があるとみられていた投手の貢献が計算できなくなった。新契約は予想された5億ドル以上ではなく、約半分の2億数千万ドル程度ではないか」と予想する。 ロサンゼルス・タイムズ紙の名物コラムニストのディラン・ヘルナンデス記者は、ある球界関係者から「大谷と代理人はこれで1億ドル(約145億円)を失った」というメッセージを受け取ったという。その一方で「これでエンゼルス残留の可能性が高まった」とも語った。大谷のエ軍入団の決め手は二刀流でのプレーが可能だったから。今回はけいれんなど負傷降板が続き、結果として大きな故障となっただけに、来年30歳となる年齢面も考慮して二刀流の継続に難色を示すチームが増える可能性はある。ヘルナンデス記者は「二刀流を確実にやらせてくれるチームがあるとすれば、それはやはりエンゼルスだ」と力を込める。 世界的な注目を集める大谷の去就は、さまざまな状況と思惑が絡み、さらに複雑になった。(杉浦 大介通信員)
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打者大谷だけでも十分魅力的でしょう。
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