配信
●“急所”を押さえた対策
では、どう対応すればいいのか。尾身会長は第1波で政府が出した「緊急事態宣言」のように「いま全部の社会活動を止める必要はないと思っている」という。しかし「“急所”だけはぜひ抑えてください」と、“急所”を抑えた対策の重要性を説いた。具体的な内容はこういうものだ。 【忘年会・新年会】 ・食事の際の会話は「飲酒の有無、昼夜・場所にかかわらず感染が生じやすい環境」であることを意識する。 尾身会長は、以前は「夜の街」などがクローズアップされたが、いまでは「昼」でもクラスターが発生していることや、同様に例えばショッピングモールのフードコートなどのようば場所でも感染が起きているとした。 その上で以下の対応を呼びかけた。 ・家族や、いつもの仲間で行い、5人以上は控える。すいている場所を選ぶ。 ・食事は静かに食べる ・会話をする時はマスクを着用。できなければハンカチなどで口元を押さえる。 【年末の買い出しや初売り】 ・少人数で、混雑する時間を避けて出かける。 【帰省】 ・感染防止対策を徹底し、大人数の会食は避ける。それが難しい場合は慎重に検討する。
以上は全国の国民に向けたものだが、一方で感染拡大が継続している「ステージ3」の「シナリオ3」の地域では、「人の移動や接触の低減を含めた、さらなる強い対策が不可欠」(尾身会長)になる。分科会では東京がこれに該当すると考えている。 【シナリオ3の地域】 ・忘年会・新年会は基本的に見送る。 ・帰省は(延期・分散も含め)控えることを検討する。 尾身会長は「関係する都道府県知事のさらなるリーダシップで対策をさらに強化するようお願いする。国もさらなる後押しをしていただければ、年末年始には下方に転じさせることも可能だ」と語った。
●さらなる「時短要請」を
国や「シナリオ3」にあたる自治体に対しては「飲食店などの営業時間のさらなる短縮の要請」を含めた会食・飲食による感染拡大リスクを抑える対策を求めた。 いわゆる時短要請は、北海道や大阪では東京より早く実施され、それによって人流が減り、感染状況も下方に転じている。しかし東京については「時短要請後でも人流がほとんど下がっていない。上がっていてるところもある。同時に感染も拡大している」。 現在は「首都圏から感染が染み出している」状況であるため、「大都市における感染を制御しなければ地方での感染を抑えることは困難」だと尾身会長は訴えた。
さらに感染拡大が止まらない局面においては「人々の努力だけで、いまの難局を乗り越えることは無理。環境を整える側面が大事で、それが国や自治体がやるべきこと」だとした上で、「100%の万能薬はない。ある程度効果が分かっている対策については、いま果敢にやることが求められている。(それによって)結果的には早く日本の感染が下火になって、社会経済がもとに戻る。私は確信している」との認識を示した。
********************************************************
急所は理解できるが、人出が減らず、飲食店の時短で、感染者が減少するだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿