日本医師会など「医療制度が風前のともしび」と危機感

　日本医師会や日本病院会など医療関係の９つの団体が合同で会見を開き、「医療制度が風前の灯」だと強い危機感を訴えて政府に対応を求めました。

　「日本が誇る医療制度が風前のともしびになっています。本日、我々、医療関係団体は医療の緊急事態を宣言します。医療においては間違いなく緊急事態だと申し上げている。そのうえで判断するのは政府だということです」（日本医師会 中川俊男会長） 　日本医師会の中川会長は新型コロナ対応で逼迫する医療体制について「風前の灯」「緊急事態」と表現し、これまでにない厳しい言葉で対応の必要性を訴えました。 　そのうえで、「このままでは全国で必要な全ての医療提供が立ち行かなくなる」として、コロナだけでなく通常医療の対応も難しくなりつつある現状に強い危機感を示しました。 　また、日本病院会の相沢会長は「これまでのように個人の努力に頼るだけでは感染拡大を止められない」として、「国が先頭に立って国民の移動を制限する政策を掲げるよう」政府に求めました。（21日21:40）

（TBSニュース）

　東京のコロナ感染者が右肩上がりで感染拡大している中、医師会は風前の灯、緊急事態を表明しても、政府の対応は鈍すぎる。