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共同通信社が5、6の両日に実施した全国電話世論調査で、菅内閣の支持率が50・3%となり、前回11月の調査から12・7ポイント急落した。不支持は32・8%で、13・6ポイント上昇した。新型コロナウイルスへの政府対応について、半数以上が「評価しない」と回答。前回調査では「評価する」が上回っていたのが逆転し、国民の感染拡大への不安が、支持率低下につながった形だ。 「国民のために働く内閣」をモットーに高い人気を維持してきた菅内閣の支持率が、就任以来4度目の調査で一気に下がった。前回11月の調査では63・0%だったのが、12・7ポイント急落して50・3%に。不支持は、支持減少分を上回る13・6ポイントアップし、32・8%と初めて3割を超えた。 内閣支持率が10ポイント以上減少したのは、安倍内閣の2017年6月の10・5ポイント(55・4%→44・9%)以来。当時は、加計学園の獣医学部新設計画問題が連日報じられていた時期で、それが影響したとみられるが、今回の急落は新型コロナウイルスの政府対応に不安を感じている国民が多いためとみられる。 政府の新型コロナ対応について「評価しない」と答えたのは55・5%で、「評価する」の37・1%を15ポイント以上上回った。前回の調査では「評価する」が48・9%、「評価しない」が42・9%で、今回の調査で初めて逆転した。「感染防止と経済活動のどちらを優先すべきか」との問いには、「感染防止」を選ぶ回答が圧倒的に多かった。 この1か月は、全国の新規感染者数や重症者数が急増。感染拡大の「第3波」が来たとされている。それにもかかわらず、政府が「Go To キャンペーン」の見直しになかなか踏み切らなかったことや、菅氏が国会が事実上閉会した4日になって、ようやく就任以来2度目の会見を行ったことなどが、政権への不信感につながったとも考えられる。「Go To トラベル」の対応について、48・1%が全国一律に一時停止すべきだと答えた。対応が妥当とした人は11・6%にとどまった。
過去、政権発足時に菅氏よりも内閣支持率が高かった首相は3人。そのうち、小泉純一郎氏を除く細川護熈氏、鳩山由紀夫氏は、菅氏同様に就任後4度目の世論調査で支持率が急落。そのまま、回復をすることはなかった。菅氏が再び国民の支持を得るためには、新型コロナ対応に関して、強いリーダーシップを発揮することが必要不可欠となりそうだ。
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国民のために働かない内閣は、支持されない。
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